ロシアW杯

ベルギー戦の先発メンバー

監督：西野朗
戦績：ベスト16

背番号7：柴崎岳（ヘタフェ）
生年月日：1992年5月28日（26歳）
個人成績：4試合出場／0得点1アシスト

　ブラジルワールドカップ後に就任したハビエル・アギーレ監督は、4-1-4-1の布陣を採っている。当初は森重真人や細貝萌、田口泰士などがアンカーでテストされたが、長谷部誠がこのポジションで落ち着いた。インサイドハーフでは遠藤保仁と香川真司がプレーしている。

　15年1月に行われたアジアカップ後にアギーレが解任され、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が就任した。縦への推進力やデュエルを重視するハリルホジッチは、ボランチに長谷部や山口蛍を重用している。長谷部が負傷で不在となると、2年間代表から離れていたベテランの今野泰幸や井手口陽介を抜擢。ハリルホジッチが遠藤を代表に呼ぶことはなかった。

　柴崎岳はハリルホジッチの下で出場機会を得られていなかったが、ワールドカップを前に存在感を示していく。17年9月、移籍したばかりのヘタフェで開幕から活躍した柴崎は、約2年ぶりに日本代表でプレーしている。その後は負傷で離脱したが、翌年3月には再び日本代表に復帰した。

　18年4月にはハリルホジッチ監督が解任され、技術委員長だった西野朗が監督に就任し。ている。直前の強化試合で起用された大島僚太がスイス戦で負傷したため、柴崎岳にチャンスが回ってきた。

　初戦では長谷部と柴崎がダブルボランチで起用された。試合は香川真司がPKを決めて先制。1人少なくなったコロンビアにFKから得点を許したが、CKから大迫勇也のゴールで勝ち越した。続くセネガル戦は2度のビハインドを追いついて勝ち点1を獲得。長谷部に代わって山口が起用されたポーランド戦は0-1で敗れたものの、僅差で決勝トーナメント進出を決めている。

　ベルギーとのラウンド16はスコアレスで前半を折り返すと、後半早々に柴崎のアシストから原口元気が先制点を奪った。日本代表はリードを2点に広げたが、同点に追いつかれてしまう。さらに、後半アディショナルタイムにロングカウンターから3点目を奪われて逆転負けを喫した。

　柴崎は4試合すべてに出場してセットプレーのキッカーを務め、多くのチャンスを作りだした。3大会連続でキャプテンマークを巻き、日本代表史上最多タイとなる11試合出場の記録を打ち立てた長谷部は、この大会を最後に日本代表からの引退を表明している。

●ベルギー戦の先発メンバー

▽GK
川島永嗣

▽DF
酒井宏樹
吉田麻也
昌子源
長友佑都

▽MF
柴崎岳
長谷部誠
原口元気
香川真司
乾貴士

▽FW
大迫勇也

【了】