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遠藤渓太、中断期間にサポーターの力を実感「どれだけ楽しみにしてくれているか改めて気づいた」

text by 編集部 photo by Yokohama F.Marinos

遠藤渓太
【写真提供:横浜F・マリノス】

 横浜F・マリノスは8日、非公開練習後にオンライン上で選手の取材対応を実施した。

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 クラブによれば全体練習が再開してから約1週間が経ち、6日には紅白戦を行ったため、8日はコンディション調整がメインの軽めの練習だったとという。

 東京五輪世代のMF遠藤渓太は「選手それぞれのコンディションという意味でも徐々に上がってきている感じはありますし、それは自分もプレーしていてすごく感じる」と、グラウンドの上でボールを蹴れるようになってからの充実ぶりを語った。

 7月4日にJ1リーグ再開の見通しが立ち、ようやく先を見据えた調整もできるようになってきた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で満足に外出もできない状況が続いた約3ヶ月間は、選手にとって心身ともに難しい時間だっただろう。

 だが、遠藤はサッカーができなかった中断期間に感じたことや考えたことを無駄にせず、自らの糧として前に進んでいくつもりのようだ。特に強く感じたのは、サッカーにおけるファン・サポーターの存在の大きさだという。

「やっぱりファン・サポーターの皆さんが毎週末、自分たちの試合をどれだけ楽しみにしてくれているのかに改めて気づいたといいますか。ファン・サポーターの方を招いたオンライントークショーにもあれだけの人数の方が参加してくださっていたのは、なかなか簡単なことではないと思います。

そこでファン・サポーターの方がどう思っているのかとか、チャットとかで見られます。やっぱり試合を待ちわびてくださっている方がたくさんいました。昨日(7日)も(昨年の)優勝した時の試合の再放送がテレビでやっていて、(ツイッターの)トレンドにもなっていたし、本当にファン・サポーターの力ってすごいなと改めて思いました」

 中断期間には「今までできなかったことに取り組む時間は増えましたし、例えば料理を自分でもすごいするようになったし、サッカーができないからこそ、新たなことへのチャレンジもできたかなと思います」と遠藤は語る。

 そして、サッカーのある日常が戻ってきた。練習場でチームメイトたちと顔を合わせ、ボールを蹴れるようになって「こうやっていざみんなと顔を合わせて練習するのがどれだけ幸せで大切なことかに気づきました」とも述べた。

「新しい選手たちが3人入ってきて、チームとしての層も間違いなく厚くなってきていると思います。過密日程の中で人数が少ないチームと多いチームがあっても、多ければいいというわけではないと思うし、その中に質が伴っているチームが強いと思いますし、その自信が自分らにはある。

(厳しい日程でこなす)試合数はもちろん多くなるのは、休んでいた期間があったから仕方ないと思うので、自分にもしっかりチャンスが来ると思いつつ過ごせればいい。チーム全員で戦う必要があるのかなと思います」

 リーグ戦だけでなくAFCチャンピオンズリーグも再開の方向性が固まり、YBCルヴァンカップなども入ってくる。酷暑が予想される夏場に厳しいスケジュールで再開するJリーグで、遠藤は自らの成長を結果で示せるだろうか。チーム内の競争はかつてないほどに激しさを増していくはずだ。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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