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3人感染の名古屋グランパス、試合中止は濃厚接触者の判定が間に合わず判断。会見で説明

text by 編集部

名古屋グランパス
名古屋グランパス

 J1の名古屋グランパスの選手・スタッフ合計3名から新型コロナウイルスの陽性反応が検出されたことを受け、26日に開催が予定されていた明治安田生命J1リーグ第7節のサンフレッチェ広島対名古屋戦は中止が決定された。Jリーグでは緊急会見を開き、村井満チェアマンおよび名古屋の小西工己社長らが状況説明を行った。

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 名古屋はまず25日に、24歳のDF宮原和也からウイルスの陽性反応が確認されたことを発表。クラブ内に宮原との濃厚接触者はいなかったと判定され、その時点では広島戦は予定通り開催される見通しだった。

 だが宮原の陽性を受けてクラブ内の選手・スタッフ60名がPCR検査を受けた結果、新たに23歳のMF渡邉柊斗とトップチームスタッフ1名からも陽性反応が検出された。クラブ内の感染者は合計3名となり、広島での試合は中止が決定された。

 会見での説明によれば、名古屋では宮原の陽性判明後のPCR検査により陰性が確認された選手16名およびスタッフ1名が昨夜のうちに広島に移動していた。その後、渡邉とスタッフの陽性が判明し、保健所では両者との濃厚接触者の調査を開始した。

 Jリーグのガイドラインにより、ウイルス感染者と濃厚接触があったと判定された者は試合へのエントリーが不可能だとされている。渡邉およびスタッフとの濃厚接触者の判定が完了するのは予定されていた広島との試合開始時間の直前となることが見込まれ、濃厚接触がなかったと確定した選手だけで名古屋が試合開催に必要な人数を揃えることは困難となったため、Jリーグなどと協議を行った上で試合中止を決定したとのことだ。

 名古屋では6月にFW金崎夢生とGKランゲラックからも新型コロナウイルス感染の陽性反応が出ており、クラブ内の累計感染者数は5名となった。なおスタッフ1名についてはプライバシー保護のため個人名などは伏せられているが、「監督ではない」ということのみ会見で明言された。

 今後に向けて名古屋は、Jリーグによる公式検査も含めて数回のPCR検査を実施するなど万全の対応を取った上で、8月1日の次節柏レイソル戦を予定通り開催するため全力を尽くしていくと表明。中止された広島対名古屋戦については、今後代替開催日についての調整が行われるとのことだ。

【了】

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