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19/20プレミアリーグベストイレブン。マネ落選…! 王者の主軸を蹴落としたのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

DF

ジェームズ・タルコウスキ
【写真:Getty Images】

ジェームズ・タルコウスキ(イングランド代表/バーンリー)
生年月日:1992年11月19日(27歳)
市場価格:2000万ユーロ(約24億円)
今季リーグ戦成績:38試合出場/2得点2アシスト


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 昨季は15位フィニッシュに終わるなど苦戦を強いられたバーンリーだったが、今季は後半戦に立て直して10位以内に滑り込んだ。そんな同チームで最終ラインの要として奮闘したのが、ジェームズ・タルコウスキ。27歳のイングランド代表DFは今季リーグ戦全試合でフル出場を果たしており、終盤戦にはゲームキャプテンも担うなど、欠かせぬ存在として輝きを放った。

 タルコウスキは今季、リーグトップとなる200回のクリアを記録しており、シュートブロックの数も47回でリーグ2位。それだけ多く攻められたということだが、その中でもDFとしての仕事をしっかり全うしたと言えるだろう。失点に直結するミスは0回と、安定感も抜群だった。改めてビッグクラブなどからの評価を高めたと言えるのではないだろうか。

フィルジル・ファン・ダイク
【写真:Getty Images】

フィルジル・ファン・ダイク(オランダ代表/リバプール)
生年月日:1991年7月8日(29歳)
市場価格:8000万ユーロ(約96億円)
今季リーグ戦成績:38試合出場/5得点1アシスト

 世界最高のセンターバックと称されるオランダ代表DFのパフォーマンスは、今季も目を見張るものがあった。強さ、高さ、速さ、巧さのすべてが揃う同選手はその研ぎ澄まされたディフェンススキルをピッチ上で遺憾なく発揮し、数々のストライカーを無力化。昨季に引き続きリーグ戦全試合出場を果たすなどフル稼働し、チームの最少失点と悲願の優勝に大きく貢献している。

 リーグ再開後はややパフォーマンスレベルが落ちた印象も否めず、第36節のアーセナル戦では失点に直結するミスを犯すなどらしからぬプレーも見せた。ただ、フィルジル・ファン・ダイクが失点に直結するミスを犯したのはこれがリバプール加入後2度目。前回のミスは2019年3月のものなので、約1年4ヶ月ぶりのことだったという。改めて、この男の異次元ぶりが明らかになったと言えるだろう。文句なしの選出だ。

トレント・アレクサンダー=アーノルド
【写真:Getty Images】

トレント・アレクサンダー=アーノルド(イングランド代表/リバプール)
生年月日:1998年10月7日(21歳)
市場価格:9900万ユーロ(約118億8000万円)
今季リーグ戦成績:38試合出場/4得点13アシスト

 今や世界最高のサイドバックと称される21歳のイングランド代表DFは、今季もリバプールにおける右サイドのファーストチョイスとして大きく躍動。昨季はリーグ戦29試合の出場だったが、この2019/20シーズンはプロデビュー後初となるプレミアリーグ全試合出場を達成した。ユルゲン・クロップ監督の下で驚異的な成長を見せているのは明らかで、まさに替えの利かない存在と言えるだろう。

 トレント・アレクサンダー=アーノルドは攻撃面で幾度となく違いを作り出した。昨季はリーグ戦12アシストだったが、今季はそれを上回る13アシストを記録。もちろん、プレミアリーグ所属のDFとしては最多の数字だ。また、今季はフリーキックが冴えるなど、自己最多となる4ゴールもマーク。この男の右足は、他の19クラブにとってまさに脅威だったと言えるだろう。

アンドリュー・ロバートソン
【写真:Getty Images】

アンドリュー・ロバートソン(スコットランド代表/リバプール)
生年月日:1994年3月11日(26歳)
市場価格:6400万ユーロ(約76億8000万円)
今季リーグ戦成績:36試合出場/2得点12アシスト

 トレント・アレクサンダー=アーノルドと同じく、この男も世界最高のサイドバックと言えるだろう。スコットランド代表のアンドリュー・ロバートソンは今季、リーグ戦36試合に出場。効果的なランニングで攻守両面において絶大なる貢献度を発揮し、幾度となく左サイドを活性化させた。リバプールが悲願のプレミアリーグ制覇を果たすのに、なくてはならない存在だったことは間違いない。

 ロバートソンは昨季のプレミアリーグで二桁アシストを記録していたが、今季も12アシストという成績を収めているなど、左足一本で申し分ない働きを見せた。サディオ・マネとの相性も相変わらず抜群だったと言える。また、こうした攻撃面での輝きはもちろんのこと、守備面でも粘り強い対応を見せるなど奮闘。相手にとって常に厄介な存在となっていた。

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