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前田大然、マリノス入団会見で意気込み「連覇とACLにゴールという形で貢献を」

text by 編集部 photo by Yokohama F.Marinos

前田大然
【写真提供:横浜F・マリノス】

 東京五輪世代注目のタレントがJ1王者の一員になった。横浜F・マリノスは3日、松本山雅FCから日本代表FW前田大然の期限付き移籍加入を発表した。期間は2021年1月31日までとなっている。

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 そして前田は4日にオンラインでのマリノス入団会見に臨み、「昨年のチャンピオンでもありますし、攻撃的なサッカーのチームなので、そこで自分がどれだけできるかを表現したいなと思ってマリノスに決めました」と移籍の理由を語った。

 2019年夏から1年間はポルトガル1部のマリティモでプレーし、リーグ戦23試合に出場して3得点を挙げた。しかし、欧州での挑戦は1年で切り上げることに。「どれだけサッカーが好きでも、家族が一番」というのがJリーグ復帰を決断した最も大きな理由だ。

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、マリティモが本拠地を置くマデイラ島には日本人がほとんどおらず、前田には専属の通訳などもいない。何が起こるかわからない不安を抱えながら生活するのではなく、家族の安全を第一に考えての決断だった。

 すでにマリノスの試合をチェックし、自身のチーム内での役割については「どういうことをすればいいのかは自分の中で理解できているつもり」と前田は語る。センターFWだけでなくウィングでもプレーでき、自慢のスピードはどちらのポジションでも大きな武器となるに違いない。

「まずは本当に(期限付き移籍期間が)半年しかないので、その中で試合に出ないと意味がないと思う。本当に試合がいっぱいあるので、(マリノスは)連覇をしないといけないチームだと思いますし、ACLも獲らないといけないので、そこにゴールという形で貢献できたらと思います」

 結果へのこだわりは強い。ポルトガルで1シーズンにわたって継続的に試合出場を重ねてつかんだものは「日本で試合をしてみないとわからない」と、言葉にするよりもあくまでピッチで表現するつもりだ。「少なからずあっちでやっていた経験で自信はついたと思うので、それを早く日本で見せられたらいい」と、前線の熾烈なポジション争いにも果敢に挑んでいくつもりだ。

 マリノス移籍にあたって前田は「試合には出させてもらっていましたけど、(ポルトガルでの)結果は全然納得のいくものではなかったので、日本でしっかり結果を残して、また海外に行くチャンスがあれば行きたい」と、欧州再挑戦への思いも捨てていない。

 それでも「今はここで活躍することだけを考えています」と、目線はあくまで目の前の戦いに向けている。東京五輪世代の中心選手として期待される韋駄天は、ゴールやアシストといった目に見える結果でマリノスの連覇やACL制覇に貢献し、さらなる飛躍の足がかりをつかめるだろうか。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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