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日本代表 5年前

U-24日本代表で学ぶボランチの絶対条件とは? 田中碧は「もっとこだわらないといけない」【コラム】

「チームにとって非常にプラスになる」プレーとは?



「近未来の日本代表ボランチコンビ」とも評される遠藤航と田中碧。彼らの連携がいきなり機能したのだから、今回のガーナ戦も戦前から期待が高まった。横内昭展監督も満を持して2人をスタメン起用し、中盤の統率を託した。

「ぶっつけ本番という試合だったので、最初は『出していいのか』『この状況でボールをつけていいのか』と探りながらサッカーをしていた」と田中碧も難しさを口にした。兄弟対決の15分間だけで確固たる連携が構築できるわけではない。遠藤航との間合いや距離感、どのタイミングで前に出るべきか、下がるべきかを彼は1つ1つ考えながら動いていた。その様子を目の当たりにした横内監督も「彼らボランチがボールを受けることはチームにとって非常にプラスになる。もっとボールを受けてくれと要求していた」と明かす。

 周囲の要求を受け止め、トライ&エラーを重ねた結果、2人の関係性は時間の経過とともにスムーズになっていった。1人がボールを受けたら、もう1人がいい距離感でサポートに回る形が自然に出始めたのだ。

 加えて大きかったのが、寄せの強度が上がったこと。U-24日本代表がボールを失った瞬間、2人が意思統一して一気呵成に回収する。何度も見られたこの形が2次攻撃の起点になっていた。田中碧自身も長短のパスで展開したり、思い切ってシュートを放つなど、本来のよさが前面に出るようになってきた。

「(遠藤航は)日本で一番のボランチですし、隣でプレーさせてもらってることはすごく幸せ。学ぶものも多いです。守備の強度、球際や出ていくところ、予測の質と回数の多さ、前を見る意識……。そういった部分は今まで一緒にやってきた選手の中では段違い。ライバルでもあるんで、いろんなものを吸収して自分自身も違いを作っていかないといけない」

 背番号17をつける22歳のボランチは90分間通して世界基準を頭に叩き込みながら、プレーの精度を高めていったという。

 そうやってガムシャラに高い領域に駆け上がろうとする彼のことを、吉田は「怖がらずにボールを受けられますし、前にボールをつけることもできる。僕はいつも言っているけど、つねに顔を出してくれるボランチというのは絶対条件で必要。(3月の)アルゼンチン戦も見ていたので、彼はできるだろうなと思っていたけど、よかったですね」と前向きに評価した。

 酒井宏樹・遠藤航の両オーバーエイジも同意見だったのではないか。中村憲剛という偉大なMFの一番近くで薫陶を受け、着実に成長してきた彼は、近未来の代表ボランチ候補に名乗りを挙げたと言っていい。

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