スペイン代表は何に苦しんだのか? アクシデントをカバーする苦肉の策、無得点に終わった理由は…【ユーロ2020分析コラム】

2021年06月15日(Tue)10時11分配信

シリーズ:分析コラム
text by 加藤健一 photo Getty Images
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UEFAユーロ2020(欧州選手権)グループリーグE組第1節、スペイン代表対スウェーデン代表が現地時間14日に行われ、0-0の引き分けに終わった。なぜスペイン代表がゴールを奪えなかったのかを、様々な側面から考える。(文:加藤健一)

スペイン代表、攻撃の狙いは…

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【写真:Getty Images】



 この試合で最も活躍した選手に贈られるスター・オブ・ザ・マッチ・トロフィーは、スウェーデン代表のビクトル・リンデロフに与えられた。4-4-2の守備ブロックを築くスウェーデン代表はスペイン代表を無失点に抑え、グループリーグ突破の可能性を広げた。

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 立ち上がりからスペイン代表がボールを握り続けた。ボール保持率は前半が79%で、90分では75%。スウェーデン代表がボールを持つ時間はほとんどなく、カウンターの場面を除けばハーフコートゲームに近い。それでもスペイン代表はゴールネットを揺らすことができなかった。

 スペイン代表も17本のシュートを放っていたので、チャンスはある程度作れている。チームの共通理解として狙っていたのはポケットへの侵入。スウェーデン代表のDFラインは低かったので、シンプルに裏を取るのは難しい。そこで、1トップのアルバロ・モラタや右ウイングのフェラン・トーレスの斜めのランニングでディフェンスラインの背中を取る。もしくは、ジョルディ・アルバが果敢に攻め上がり、中央や右サイドからのパスを受ける。ミドルパスを織り交ぜながらDFの身体の向きを動かしていくことで、スペイン代表はゴールに迫った。

 スウェーデン代表はハーフウェイ付近からプレスを開始するが、コケが落ちてマルコス・ジョレンテを高い位置に上げる。コケは低い位置から何度かいいクロスを入れていた。さらに、反対サイドでフリーランニングを見せるジョルディ・アルバに展開し、危険なエリアに侵入するシーンも前半によく見られた形だった。

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