フットボールチャンネル

東京五輪 3年前

U-24日本代表、東京五輪の全選手パフォーマンス査定。ポジション別に3段階評価、期待値を上回ったのは…【東京五輪男子サッカー】

シリーズ:日本代表パフォーマンス査定 text by 編集部 photo by Getty Images

DF

20210807_df_getty
【写真:Getty Images】



酒井宏樹(背番号2)
今大会成績:5試合出場/1得点0アシスト
評価:A

 やはり頼れるオーバーエイジ(OA)だった。累積警告により出場停止となった準々決勝U-24ニュージーランド代表戦を除く5試合に先発し、常に攻守において安定したパフォーマンスを披露。とくにグループリーグ第3節U-24フランス代表戦での活躍は圧巻で、ピンチをことごとく防ぎ、34分には鋭い攻撃参加からゴールもマークしている。チームとしては悔やまれる4位フィニッシュとなったが、改めて日本史上最高の右サイドバックであることを証明したと言えるだろう。A評価以外考えられない。

中山雄太(背番号3)
今大会成績:6試合出場/0得点0アシスト
評価:A

 東京五輪前の強化試合におけるパフォーマンスレベルがあまり高くなく、批判の的となることも多かったが、本大会ではその雑音をかき消すほど安定したプレーを光らせた。左サイドバックとしてグループリーグでは全試合で先発起用され、ディエゴ・ライネスやフロリアン・トバンといった曲者たちを完封。準決勝U-24スペイン代表戦ではミケル・オヤルサバルと対峙し、ここでも粘り強く奮闘していた。今大会において確かな成長を見せた一人と言えるだろう。

吉田麻也(背番号5)
今大会成績:6試合出場/0得点0アシスト
評価:A

 フィールドプレーヤーの中で唯一全試合フルタイム出場を果たすなど、頼りになりすぎるキャプテンだった。グループリーグから準々決勝までの4試合でわずか1失点という堅守を築き、準決勝U-24スペイン代表戦でも身体を張り続けて強敵を苦労させた。3位決定戦のU-24メキシコ代表戦はさすがに疲労の影響かパフォーマンスレベルが低下し3失点を喫したが、その1試合だけで評価がガクンと落ちることはない。大会通しての貢献度を考えれば、文句なしのA評価である。

板倉滉(背番号4)
今大会成績:6試合出場/0得点0アシスト
評価:B

 冨安健洋が怪我により出遅れたことで開幕から2試合連続でフル出場。さらに冨安が累積警告により出場停止となった準決勝U-24スペイン代表戦でもフルタイムで稼働した。吉田麻也とのコンビは決して悪くなく、センターバックとして成長した姿を見せていたのは紛れもない事実だ。しかし、序列的にはやはり2番手の扱いで、他3試合は途中出場。いずれもボランチでの起用だったが、ここではあまり存在感を示すことができなかった。

旗手怜央(背番号13)
今大会成績:5試合出場/0得点0アシスト
評価:B

 グループリーグ第2節U-24メキシコ代表戦を除く5試合に出場。同第3節のU-24フランス代表戦で大会初先発を飾りアシストを記録すると、続く準々決勝U-24ニュージーランド代表戦、そして準決勝U-24スペイン代表戦とスタメンの座を確保している。森保一監督からはサイドバックとサイドハーフ両方で起用され、攻守においてしっかりと奮闘していた。しかし、A評価になるほど圧倒的な存在感はなかったか。

冨安健洋(背番号14)
今大会成績:3試合出場/0得点0アシスト
評価:B

 グループリーグ第3節U-24フランス代表戦で大会初先発を飾り、さすがの安定感を発揮。いきなり完封勝利に貢献した。続く準々決勝U-24ニュージーランド代表戦でも無失点に尽力し、3位決定戦のU-24メキシコ代表戦では3失点こそ喫したが、個人のパフォーマンスは決して悪くなかった。しかし、怪我で出遅れ、準決勝U-24スペイン代表戦を累積警告により欠場するなど、守備の要として大きな期待を寄せられていた中、3試合の出場に留まったのは残念だった。

橋岡大樹(背番号15)
今大会成績:3試合出場/0得点0アシスト
評価:C

 酒井宏樹が累積警告により出場停止となった準々決勝U-24ニュージーランド代表戦でフル出場。無失点こそ記録することになったが、守備でも攻撃でもやはり若干不安定な部分をのぞかせていた。その他2試合はいずれも途中出場で目立ったプレーは発揮できず。B評価以上は難しいだろう。

町田浩樹(背番号20)
今大会成績:1試合出場/0得点0アシスト
評価:-

瀬古歩夢(背番号21)
今大会成績:0試合出場/0得点0アシスト
評価:-

【次ページ】MF

1 2 3 4

KANZENからのお知らせ

scroll top