ベンゼマと同期の悪童
【写真:Getty Images】
MF:ハテム・ベン・アルファ(元フランス代表)
生年月日:1987年3月7日(34歳)
市場価値:270万ユーロ(約3億円)
最終所属:ボルドー
20/21リーグ戦成績:24試合出場/2ゴール5アシスト
フランスが生んだファンタジスタは、15歳にして神童と呼ばれ、その才能を誰もが認めた。しかし、度重なる監督との口論や素行の悪さから、いつしか悪童と呼ばれるようになった。2004年にカリム・ベンゼマとともにリヨンのトップチームに昇格したハテム・ベン・アルファは、リーグ4連覇に貢献。07/08シーズンには、年間若手最優秀選手に選ばれた。しかし、ベンゼマとの不仲説やチームメイトとの衝突、トレーニングの無断欠席により、リヨンでの居場所を失った。
移籍にあたり、マンチェスター・ユナイテッドやレアル・マドリードといったビッグクラブからの関心が報じられる中、2008年に1200万ユーロ(約14億円)でライバルクラブのマルセイユへ移籍。同クラブでも、リーグとリーグカップの2冠を達成した。ただ、2シーズン目には10番を背負ったものの、トレーニングへの遅刻や無断欠席、監督との口論といった度重なる蛮行から、またしても居場所を失ってしまった。
その後、ニューカッスルやハル・シティなど様々なクラブに移籍した。しかし、かつての天才にビッグクラブからのオファーは次第に無くなっていった。20/21シーズンにはボルドーへ1年契約で加入したが、リーグ戦24試合2得点5アシストと、輝きを放つことはできなかった。34歳を向かえたこの悪童は、残り少ないと見られるキャリアの中で再び評価を高めることができるだろうか。
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