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東京五輪から日本代表に招集されたメンバーは? 合計9人、久保建英、冨安健洋、OA組だけではなく…

text by 編集部 photo by Getty Images

U-24日本代表
【写真:Getty Images】



 日本サッカー協会(JFA)は26日、来月に行われるFIFAワールドカップカタール2022アジア最終予選に臨む日本代表メンバーを発表。今夏に行われた東京五輪に出場したメンバーからは、9人が選出された。

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 1人目は東京五輪で守護神を務めた谷晃生。鋭い反射神経と冷静な判断で高いセービング能力を持つこのGKは、至近距離からのシュートにも難なく防ぐ。さらに190cmの長身を活かし、クロスやハイボールの処理にも定評がある。A代表ですぐにスタメン定着とはいかずとも、カタールワールドカップまでにその座を奪うポテンシャルを秘めている。

オーバーエイジが加わるまでU-24日本代表でキャプテンを務めてきた中山雄太もメンバー入りした。中盤を本職とする中山は、東京五輪では主に左サイドバックで全試合に出場。慣れない中でも、冷静な状況判断と豊富な運動量で攻守に貢献した。中盤と左サイドバックをこなすユーティリティー性は魅力だが、今回SBでプレーできる左利きの選手は中山と佐々木翔のみ。DF登録されてところを見ると、A代表でも左SBでの起用となりそうだ。

すでにA代表の主力としてスタメンに定着している冨安健洋は、東京五輪では怪我や累積警告により3試合の出場に留まった。しかし、出場した試合ではA代表でもコンビを組む吉田麻也と強固な守備を築き、後方から正確なロングパスを供給。攻守にわたり存在感を示した。セリエAでも高い評価を受ける同選手の活躍は、アジア最終予選突破に向けて欠かせない。

 そして4人目は、怪我による富安健洋の穴を埋め、ボランチでも相手の芽を摘む活躍で攻守にわたり奮闘した板倉滉。守備でだけでなく打点の高いヘディングを武器にセットプレーで強さを見せる。今回はMF登録となったが、CBとボランチの両方でプレー可能な選手だ。

 さらに、20歳にしてU-24日本代表の攻撃を牽引し、3試合連続ゴールでグループリーグ全勝での突破に大きく貢献した久保建英も選出された。久保は2020年11月以来の招集となった。所属元のレアル・マドリードからの期限付き移籍で2年ぶりに復帰したマジョルカでも攻撃を牽引する久保の実力は、A代表でもトップクラス。スタメンを争うだけの実力を持っている。

 東京五輪で10番を背負い、久保とともにU-24日本代表の攻撃を牽引した堂安律もメンバーに名を連ねた。大きな期待を背負った東京五輪では1得点に終わったが、ドリブル、パス、シュートのどれもがハイレベル。その堂安は、現在ベルギーのヘンクで目覚ましい活躍を見せる伊東純也とポジションを争うことになる。

 オーバーエイジ(OA)として東京五輪に出場した吉田麻也、遠藤航、酒井宏樹もメンバー入りした。東京五輪でチームをベスト4に導いたこの3人は、A代表ですでに主力として活躍。日本代表に欠かせない存在となっている。

 来月から始まるアジア最終予選は、東京五輪と同様に総力戦となる。7大会連続のワールドカップ出場に向け、厳しい戦いが続く最終予選では東京五輪に出場した選手にも出番は回ってくるはずだ。メダルに届かなかった悔しい思いをバネに、A代表での活躍を期待したい。

【了】

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