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“強すぎる“リバプール、南野拓実の序列は…。アトレティコを圧倒、その中で成功したアピールポイントとは?【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

南野拓実プレーは…



 78分、南野拓実は左インサイドハーフで先発出場していたアレックス・オックスレイド=チェンバレンに代わって出場。そのまま左インサイドハーフのポジションでプレーした。

 現在、リバプールはナビ・ケイタ、ジェームズ・ミルナー、カーティス・ジョーンズ、ハーヴィー・エリオットが負傷離脱しており、中盤の台所事情はかなり厳しいものとなっている。その中で訪れた今季初の中盤起用だった。

 すぐにゲームに入ることに成功し、二度追い、三度追いができるプレッシングで何度かボールを奪い返すシーンも見られた。この攻守の切り替えの速さは、インテンシティの高いこの試合でも発揮できており、今後の起用法にも影響を与えそうなアピールとなった。

 85分、エリア内で南野がこぼれ球を押し込み、ゴールネットを揺らすが、その前のジョタのファウルを取られて惜しくもゴールとはならなかった。

 試合後、クロップ監督は「南野は明らかに調子が良い。みんなが見たように彼が出た時にチャンスもあった」と一定の評価をしている。

 中盤のケガ人事情が深刻な上に、この試合の終盤にはロベルト・フィルミーノが負傷交代となってしまった。ケガ人が多い現状のスカッドでは中盤、前線で南野の序列は上がっており、この状況を考えると、年末年始に向けた過密日程の中では、今季のこれまでと比較すると一定の出場機会を得ることができそうだ。

(文:安洋一郎)

【了】

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