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チェルシーに「堅実さ」をもたらす最重要人物とは? リール戦で悪い流れを止めた男の重要性【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

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UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦1stレグ、チェルシー対リールが現地時間22日に行われ、2-0でホームチームが勝利している。前回王者チェルシーは相手にほとんど決定機を作らせない堅実な戦いをみせた。その中で際立った活躍をしていた選手とは誰なのか?(文:安洋一郎)


堅実な戦いで勝利した前回王者

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【写真:Getty Images】

 「多少の波はあったが相手にビッグチャンスは与えなかったし、堅実な試合ができたと思うよ」

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 トーマス・トゥヘル監督のコメント通り、勝利したチェルシーは“らしい”堅実な戦いぶりをみせ、2連覇に向けて順調なスタートを切ることに成功している。

 先週末に行われたクリスタル・パレス戦にて、90分間でわずか7回のボールタッチ数に終ったロメル・ルカクはベンチスタートとなり、代わりにカイ・ハフェルツが最前線に入った。そのハフェルツに試合開始から3分、7分と立て続けにビッグチャンスが訪れたが、これは決めきることができなかった。

 それでも8分に得たCKから先制点が生まれる。キッカーのハキム・ツィエクからピンポイントのクロスがゴール前へと送られ、これをハフェルツが頭で合わせてチェルシーがホームで優位に立った。

 開始15分までチェルシーに成す術がなく、受け身に回っていたリールだったが、この時間から徐々に自分たちでボールを保持して攻撃を展開。特に右サイドのレナト・サンチェスとゼキ・チェリクの2人は脅威となり、後半はリールがチェルシーをボール保持率で上回るなど、時間によって流れはリールへと傾いていた。

 対するチェルシーは前半15分以降、ボール自体はリールに持たれてしまっていたが、とある男がその悪い流れを止めていた。

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