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中山雄太が「心身ともにバッチリの状態」な理由とは? 1日かけてサッカー日本代表に合流「勝って決める、その一心で」

text by 編集部 photo by Getty Images

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中山雄太
【写真:Getty Images】



中山雄太は心身ともに絶好調

 サッカー日本代表は24日に行われるカタールワールドカップアジア最終予選のオーストラリア代表戦に向けて、現地シドニーで合宿を続けている。



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 勝てばワールドカップ出場が決まる、日本代表にとって極めて重要な試合だ。しかし、DF板倉滉が「トランジット合わせて24時間くらい」と明かしたように欧州組の多くが過酷な長距離移動を強いられており、コンディション調整が大きな課題となっている。

 しかし、21日にチームへ合流したDF中山雄太は、引き締まった表情で「心身ともにバッチリの状態で代表に合流できたと思います」と語る。そして「疲労感は全くないですし、移動疲れもなく、本当に早くサッカーがしたい。昨日着いたので、早く練習したい感覚」だという。

 中山は「気持ちが昂っているとまではいかないですけど、本当に楽しみな気持ちと、その気持ちの強さが体にいい影響を与えている」とも。一体なぜこれほどまでに絶好調なのだろうか。

 理由の1つは、直近の週末に所属クラブで試合に出場しなかったかもしれない。オランダ1部のズウォレに所属する中山は、今月13日のフェイエノールト戦で今季5枚目のイエローカードを受けたため、19日のトゥエンテ戦が出場停止に。日本代表合流直前のリーグ戦を欠場していた。

「この1週間、代表のことを考える時間はできたのかなという感覚では確かにあったので、それこそ本当にオーストラリアについて考えるだったり、個人的に考える時間はあった。それが心身ともに、いい準備につながったのかなと思います」

 中山は左サイドバックの有力なスタメン候補だ。所属クラブでは3バックの中央を務めることが多くなっているが、「スタメンを狙っていくのは大前提」と先発奪取に意欲を燃やし「誰と組んでも、自分の周りにいる選手をサポートしつつ、自分の力をしっかり発揮して勝利に貢献できれば」と意気込んでいる。

 もし左サイドバックとして出場したら、オーストラリア代表のMFマーティン・ボイルと対峙することが予想される。前回対戦時にDF長友佑都も苦戦した相手の右ウィングに対して「ボールを持つ脅威と、ボールを持つまでのアクション、裏に走る動きが長けている選手」という印象を持っている中山は、「ボールが入る前の時点での駆け引きが重要になってくる。(試合まで)時間があるので、しっかり突き詰められば」と守備のイメージを膨らませていた。

「僕らがホームでやったオーストラリアとは別物のチームくらい、彼らも勝つしかない状況で、ホームの利を生かして僕らに向かってくると思います。僕自身は準備が全てだと思っていますけど、準備がよくても(相手が)上回ってくるかもしれないので、本当に可能性を含めてしっかり準備していきたい」

 中山は「全ての可能性を考えて、最高の準備をして、しっかり試合に臨めたらと思います」と気を引き締めていた。心身ともに絶好調の25歳は、「夢見た舞台」であるワールドカップの出場権獲得に向けて「本当に勝って決める、その一心を持って戦っていきたい」と順調に準備を進めている。

【了】

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