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Jリーグ 2年前

33歳・乾貴士、研ぎ澄まされた判断力と経験値は本物。川崎フロンターレ撃破で勢いづくセレッソ大阪、「プラン通り」と語ったのは?【コラム】

シリーズ:分析コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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明治安田生命J1リーグ第6節、川崎フロンターレ対セレッソ大阪が2日に行われ、1-4でC大阪が勝利した。大量得点の口火を切ったのは、2か月後に34歳の誕生日を迎える乾貴士。4年前にロシアワールドカップで2ゴールを挙げた元日本代表MFは、研ぎ澄まされた能力でセレッソ大阪を牽引していた。(取材・文:元川悦子)


セレッソ大阪が「今まで積み上げたサッカー」

セレッソ
【写真:Getty Images】

 カタールワールドカップ(W杯)本大会で日本代表は、ドイツ代表、スペイン代表、大陸間プレーオフ勝者(コスタリカ代表かニュージーランド)と同組に入った。極めて厳しいグループリーグになるのは確実で、戦力の上積みは必須。3月代表ウイーク明けのJリーグで候補者たちのさらなるアピールが強く求められるところだ。

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 目下、首位を走る川崎フロンターレと最近公式戦3戦無敗と好調のセレッソ大阪の対戦はそういう観点でも注目カードの1つ。しかも川崎が勝てば、ホーム・等々力競技場で26試合無敗というJリーグ新記録を樹立することになる。「その歴史にピリオドを打つんだ」とセレッソの小菊昭雄監督は選手たちを力強く鼓舞したというが、ここから上位躍進を果たすためにも、この一戦は是が非でも白星がほしかった。

 代表活動直後の谷口彰悟、山根視来に疲労感が残っていたせいか、この日の川崎はスタートから出足が重かった。そんな彼らとは対照的に、セレッソは序盤から凄まじいハイプレスで襲い掛かった。

「川崎相手にゴールを守る守備をしてしまうとやられる。今まで我々が積み上げたサッカーで勇敢にアグレッシブにボールを奪いに行く。そしてゴールを目指してボールを動かすことを90分通して続けることが大切だった」と小菊監督が強調した通り、最前線の加藤陸次樹、山田寛人を筆頭に全員がハードワークを惜しまなかった。

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