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日本とイングランドの血を引く16歳・小橋エンスリン海とは何者か? 182cmの攻撃的左サイドバック、年代別サッカー日本代表への道は…

text by 加藤健一 photo by Kenichi Kato

サッカー年代別日本代表への招集は?

Enslins
左は弟の小橋エンスリン博【写真:家族提供】



 小橋エンスリン海は2005年生まれ。現行のルールであれば、2028年に開催されるロサンゼルス五輪に出場する世代の最も上の世代で、現在はU-17日本代表ということになる。

 U-19日本代表は今年9月にAFC U-20アジアカップ2023予選を控えており、ここで勝ち進めば翌年の本大会出場権を獲得する。2歳上のカテゴリーではあるが、香川真司、堂安律、久保建英、最近ではチェイス・アンリや松木玖生など、上のカテゴリーに選出されるケースは決して少なくない。小橋エンスリン海にも飛び級の可能性はあるだろう。

 社会情勢やスケジュールによって年代別代表における“海外組”の招集は左右されるが、本人によればチャールトンは協力的な姿勢を見せているという。イギリス人の父は南アフリカ、ドイツ、ベルギーにもルーツを持っているため、小橋エンスリン海は日本を含めた5か国の代表チームに可能性があるが、本人は「日本代表に挑戦したい」という。

 16歳の少年が見据えるのは、トップチームでのプレー。「将来は日本でもプレーしたい」という小橋エンスリン海に、現在の目標を聞くと、「プロのコントラクト(契約)を取って、ファーストチームでプレーすること」と答えた。

 現在はU-16チームに在籍しているが、U-17チームでは2月に行われたプレミアリーグカップ・バーミンガム戦でゴールを決め、準決勝進出に貢献。U-18チームでも何度かプレーしている。「今年、U-18チームから3人、トップチームでデビューしている」と話すように、トップチームという目標はそう遠い話ではない。

 中井卓大(レアル・マドリード・フベニールA)や長田澪(ブレーメンU-18)など、海外でプレーする10代の日本人選手は数多くいる。イングランドで研鑽を積む日本人選手の活躍にも注目したい。

(取材・文:加藤健一)

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