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世界最高のトップ下は誰だ! サッカー選手攻撃的MF能力値ランキング6~10位。かつて「神童」と称された男、多才な大型MFとは(21/22シーズン版)

シリーズ:21/22能力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

9位:セルヒオ・カナレス(スペイン代表/ベティス)

カナレス22
【写真:Getty Images】


生年月日:1991年2月16日
市場価格:2000万ユーロ(約24億円)
20/21リーグ戦成績:31試合8得点6アシスト

 ラシン・サンタンデール時代に「神童」として注目を浴びたセルヒオ・カナレスは、19歳という若さでレアル・マドリードに引き抜かれた。しかし、同クラブではほとんど輝けず。その後バレンシアやレアル・ソシエダに在籍したが、今度は怪我に苦しめられてしまった。それでも、2018年に移籍したベティスで見事に復活。今では同クラブには欠かせないピースになっている。

 カナレスが「神童」として注目を浴びたのは、卓越した「テクニック」を誇っているからだ。とにかくボールの扱い方が上手いため、囲まれても難なくキープ。ファーストタッチで相手の鋭いプレスをかわす姿は、実にエレガントである。もちろんその「テクニック」は「ドリブル」にも活かされている。「スピード」に乗った状態でもボールが乱れないため、スルスルと突破することが可能だ。

 さらには高いキック精度も兼備。長短問わず正確無比な「パス」を供給することができ、ベティスではゲームメーカーとしてもチャンスメーカーとしても質の高い仕事を続けている。また、力強く精度の良いミドルシュートにも定評がある選手で、隙があれば果敢に狙ってくる。攻撃面における万能性は、ラ・リーガでもトップレベルにあると言えるだろう。

 また若手時代から最も成長したのは試合全体の流れを読む力だ。常に展開を予測し、相手の対応をイメージし、そのための準備をした上で実行に移すことで、プレー一つひとつの精度を高いレベルで維持している。そうした点から「IQ」は「89」と申し分ない数値を叩き出すことになった。

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