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西村拓真は「いつも通りを意識」して2得点。サッカー日本代表デビュー戦で横浜F・マリノスでの進化を証明【E-1サッカー選手権2022】

text by 編集部 photo by Shinya Tanaka

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【写真:田中伸弥】



西村拓真、サッカー日本代表デビュー戦で2得点

【日本 6-0 香港 E-1サッカー選手権2022】

 EAFF E-1サッカー選手権決勝大会の初戦が19日に行われ、サッカー日本代表は香港代表に6-0の大勝を飾った。



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 4-2-3-1のトップ下に入ったFW西村拓真にとっては日本代表デビュー戦。これまで世代別代表歴もなく、初めて代表のユニフォームをまとってピッチに立った。「国歌を歌った時は燃え上がるものがありました」と西村は語る。

 試合が始まると、絶え間なくプレーに関わり続ける普段通りの活動量で躍動した。そして、22分に日本代表初ゴールを挙げる。続けて40分にも鋭いミドルシュートで2点目を奪った。

「結果が出たのは良かったですけど、いつも通りやることをやるというのを意識していたので、まだまだですけど、(いつもの自分を)表現できたとは思います」

 西村は「自分のプレーを出すことが、チームの力になれる」という意識で臨み、結果を残した。所属クラブと同じトップ下のポジションで、周りにマリノスのチームメイトたちが多くいる「いつも通り」の環境も活躍を後押ししたに違いない。

 ダブルボランチにはMF岩田智輝とMF藤田譲瑠チマがおり、右サイドにはFW水沼宏太が配置されていたことで、西村の輝きは増した。前線からプレスをかけるタイミングも、パスを受けにいくポジショニングも、「いつも通り」のものを活かすことができた。

 一方でこれから継続して結果を出していくには、所属クラブのチームメイトに頼らない姿勢が鍵になってくる。西村は「代表という活動が初めてなので不安もありました。やっぱりうまくいかないことの方が多いと思っていましたし、実際うまく合わなかったこともたくさんあった」と明かしつつ、「監督が言ったように試合の中で成長することを意識してやっていければ、自分の良さをみんなにわかってもらえるんじゃないかなと思います」と前向きな手応えを得たようだった。

 Jリーグで8得点を挙げるなど高い得点力を誇り、それを攻守にわたる驚異的な運動量と両立させている西村。これまでの日本代表には全くいなかったタイプのトップ下として、チームの新たなオプションとしての価値をE-1サッカー選手権の期間中に証明できるだろうか。滑り出しは上々だ。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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