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日本代表 2年前

藤田譲瑠チマに感じる可能性。サッカー日本代表のチームカラーに合うアタッカーとは?【西部の目/E-1サッカー選手権2022】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Shinya Tanaka

藤田譲瑠チマは国際試合向き


【写真:Getty Images】



 相馬に関してはすでに五輪代表での経験もあり、使い方はわかっている選手だと思う。もし3バックを採用するなら、左ウイングバックに該当する選手が現代表には少ないのでチャンスはありそうだ。

 ドリブル突破での勝負というわかりやすさは三笘薫と似ている。五輪代表の強化試合でU-24アルゼンチン代表と対戦したときには、三笘がやや苦戦していた対面のSBを軽々と抜き去っていた。三笘とはドリブルの特徴が違うので、相性しだいで使い分けができる。

 FKで先制点をゲット、後半に山根のクロスをバックヒールで2点目。積極的にシュートを狙う姿勢をみせ、チャンスに食らいつく気概と勝負強さを示した。

 U-21日本代表のキャプテンとして存在感を見せた藤田譲瑠チマは攻守のダイナモとして持ち味を発揮していた。敏捷でパワーもあり判断が速い。テンポの早いプレーぶりはプレッシャーが厳しい中でもプレーできる点で国際試合向きであり、物おじしないキャラクターもあって可能性を感じさせる。経験を積むことで、テンポの早さゆえのミスも減っていくだろう。

 4点目の西村のシュートにつなげたパスは、シンプルなショートパスだが丁寧にコントロールされていた。ワールドカップのメンバーに入るかどうかといえば可能性は低いかもしれないが、今後飛躍していく選手だろう。

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