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脇坂泰斗は「キャリアの分岐点」で何を思った? サッカー日本代表初先発、若手主体の中国代表と痛恨ドロー【E-1サッカー選手権2022】

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】



脇坂泰斗、サッカー日本代表で初先発

【日本 0-0 中国 E-1サッカー選手権2022】

 EAFF E-1サッカー選手権決勝大会の第2戦が24日に行われ、サッカー日本代表は中国代表と0-0で引き分けた。



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「ラストチャンス、キャリアの分岐点だと思って、日本代表の優勝のために自分の力をピッチに置いてくるだけ」

 試合前のオンライン取材でそう語っていたMF脇坂泰斗だが、日本代表初先発となった試合でチームに勝利をもたらすことはできなかった。

 痛恨のドローに終わった後、脇坂は改めて「チームとしても個人としても結果が一番求められるゲーム。そこでチャンスがなかったわけではない。決め切るところが少し足りていなかったなと感じています」と悔やんだ。

 川崎フロンターレと同じ14番を背負ったテクニシャンは、4-2-3-1のトップ下に入り、「より多くの選手を視野に捉えることを意識して」プレーした。それは「ボールを奪った後、すぐに攻撃に転じられる時はチャレンジする。途中から相手が引いた展開になったら、慎重にスイッチを入れるところを合わせられるように」という意図があってのもの。

 実際に脇坂のパスから何度もビッグチャンスが生まれ、自身もゴール前に飛び込んでフィニッシュに絡む機会も多くあった。だが、ゴールの数がチャンスの数に比例せず「ラストパスがずれているシーンもあったので、もっと質を高めないといけない」と実感している。

 まだ優勝のチャンスがなくなったわけではない。27日の韓国代表戦に勝利すれば、日本代表はタイトルを獲得できる。中国代表とのスコアレスドローに気落ちせず、すぐに切り替えて2日間の準備に取り組んでいくことが重要になる。

「代表は毎回招集メンバーが違いますし、招集されてからも準備期間は短いので、ピッチ内外で常にコミュニケーションを取りながらやっていかないといいものは作れない。今回は中2日と短いので、リカバリーを含めてよりよい準備をしていければと思います。(試合後には)みんなで声を掛け合っていましたし、サッカーというのは次に進み、その中で修正しながらやっていくもの。そこはすでにみんな染みるいている。よりパワーを出していくために、ロッカーではそういった声が多くありました」

 脇坂は「森保監督からも次が大事だという話もありましたし、チーム全員で切り替えて、韓国戦に全力で戦って優勝したい」と力強く最終戦への意気込みを語った。「ラスト」ではなく「ネクストチャンス」をつかむためには、韓国代表戦で今回のドローを大きく覆すようなパフォーマンスが必要だ。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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