フットボールチャンネル

「このクラブには野望がある」。横浜F・マリノスの“最終兵器”ヤン・マテウスが入団会見、実戦デビューはいつ?

text by 編集部 photo by Yokohama F.Marinos

横浜F・マリノス 最新ニュース


【写真:Getty Images】



横浜F・マリノスに新加入のヤン・マテウスが入団会見

 横浜F・マリノス加入が決まったFWヤン・マテウスが、11日にオンラインで入団会見を行った。



【今シーズンのJリーグはDAZNで!
いつでもどこでも簡単視聴】


 2021/22シーズンはポルトガル1部のモレイレンセでリーグ戦31試合に出場して6得点4アシスト。チームは昇降格プレーオフで敗れて2部降格となってしまい「とても難しいシーズンだった」が、「僕個人としてはいいパフォーマンスを見せてきたと思う」と成長を実感しているタイミングでのJリーグ初挑戦となる。

 マリノスへの移籍を決めたのは「タイトル争いをするチームでプレーしたいという思い」があったからだと、ヤン・マテウスは明かす。

「このクラブには野望があるし、全ての大会で優勝争いをするような力を持っている。本当に楽しみだし、マリノスで目標を達成できるようにベストを尽くしていきたい」

 武器はスピード感あふれるドリブルと積極的なフィニッシュ。「1対1が好き」と語る23歳のレフティーは「うまくチームメイトを使いながら連係してプレーするのも好き。いろいろな形でゴールを決められているのも確か。ペナルティエリアの中からでも外からでもゴールを決められるのも特徴だと思う」と自信をのぞかせる。

 モレイレンセ時代は右サイドからドリブルでカットインし、ゴールが見えるやいなやペナルティエリア外からでも迷いなく左足を振る思い切りの良さが目立っていた。パンチの効いたミドルシュートでゴールネットを揺らすこともしばしば。さらに逆サイドからのクロスに対してゴール前に突っ込んでいく勇敢さも特徴で、攻撃から守備への切り替えも怠らない。

 極めて守備的に戦わざるをえなかった2021/22シーズンのモレイレンセで二桁のゴールに絡んだ活躍ぶりは、ポテンシャルの大きさを示していると言っていいだろう。右サイドを主戦場とする左利きのウィンガーでスピードが武器という選手は、これまでのマリノスにいなかったタイプで、J1優勝を目指す後半戦の起爆剤になれる可能性は十分にある。

 そして、ヤン・マテウスにはロングスローという秘密兵器も。「チームに貢献できるのであれば、その武器も使っていきたい」と語り、マリノスに新たな攻撃オプションを付け加えるつもりだ。

 日本の夏の気候やチームの約束事、戦術など覚えることがたくさんある。モレイレンセのプレシーズンキャンプを途中離脱していることもあって「正直に言うとベストなコンディションではない」とも語るが、「僕は選手なので、次の試合を戦いたい」とヤン・マテウスは意欲満々だ。

 大きな問題がなく選手登録が完了すれば、待望のブラジル人新戦力は13日のJ1第25節・湘南ベルマーレ戦から出場可能になる。

「マリノスはすごく攻撃的なチーム。ボール保持がうまいチームなので、僕のプレースタイルとすごくマッチする。早くプレーしたい」

 公式戦3連敗中と苦しむマリノスの起爆剤として最短デビューなるか。ヤン・マテウスは「判断するのは監督やフィジカルコーチだけど、僕は準備しておくよ」と不敵な笑みを浮かべていた。

(取材・文:舩木渉)

【了】

KANZENからのお知らせ

scroll top