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ブラジルの「ガラスの天才」5人。栄光と苦悩…世界最高級の才能も怪我に泣いた男たち

シリーズ:ガラスの天才5人 text by 編集部 photo by Getty Images

MF:ジュニーニョ・パウリスタ(元ブラジル代表)

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【写真:Getty Images】


MF:ジュニーニョ・パウリスタ(元ブラジル代表)
生年月日:1973年2月22日
ブラジル代表:50試合4得点2アシスト

 ブラジルが生んだ小さな天才、ジュニーニョ・パウリスタも怪我に苦しんだ選手の1人だ。1995年にブラジル代表デビューを果たしたパウリスタは、同年に行われたコパ・アメリカ1995ではセレソンの新10番として全試合に出場。チームを決勝に導く活躍を見せると、大会後にミドルスブラへ移籍を果たした。

 2年目の96/97シーズン、ミドルスブラは降格したにも関わらず、このMFはプレミアリーグ年間最優秀選手賞を受賞。その名を欧州に轟かせ、1998年に行われるフランスW杯出場も確実とされていた。しかし、1998年2月に左足首靱帯断裂。この負傷によりW杯を棒に振ると、その後はブラジル代表からも遠ざかっていった。

 靭帯断裂後、低調なパフォーマンスが続いたパウリスタだが、2000年にヴァスコ・ダ・ガマに移籍すると復活。代表にも復帰を果たすと、日韓W杯では優勝に貢献した。だが、その後も度重なる怪我に苦しまられたこのMFは、2010年に引退。怪我無くキャリアを歩むことが出来ていれば、この天才はより多くの名声を得られていただろう。

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