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ブラジルの「ガラスの天才」5人。栄光と苦悩…世界最高級の才能も怪我に泣いた男たち

シリーズ:ガラスの天才5人 text by 編集部 photo by Getty Images

FW:ロナウド(元ブラジル代表)

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【写真:Getty Images】


FW:ロナウド(元ブラジル代表)
生年月日:1976年9月22日
ブラジル代表:98試合62得点17アシスト

 ”フェノーメノ”と評されたロナウドは代表やクラブで得点を量産。ブラジル歴代最高のストライカーと呼ばれるまでに成長したが、そのキャリアは輝かしいものばかりではない。1994年にPSVへ移籍したロナウドは、1年目からリーグ戦33試合30得点を記録し、欧州リーグ初挑戦で得点王となる活躍を見せた。しかし、翌シーズンに膝を負傷。前半戦13試合で12得点と量産していたが、シーズン後半戦を棒に振ってしまった。

 翌年移籍したバルセロナでも得点王に輝き、復活を果たしたロナウドだが、その後に移籍したインテルでは99/00シーズンに再び膝を負傷。この負傷により、00/01シーズンは公式戦全試合を欠場することとなった。01/02シーズンに復帰を果たしたが、ハムストリングの負傷により、またしてもシーズンのほとんどを欠場している。

 約2年間怪我に苦しめられたが、直後の日韓W杯で復活。ブラジルを優勝に導き、大会後にレアル・マドリードへ移籍すると、3シーズン連続で20点越えを記録した。しかし、05/06シーズン以降は再び負傷と復帰を繰り返す日々。ACミランやコリンチャンスに移籍するも、古傷の再発など度重なる怪我により、本来のパフォーマンスを取り戻すことは出来ず、2011年に引退を決断している。膝の古傷による再三の離脱がなければ、この怪物はより多くのゴールを決め、様々な記録を塗り替えていただろう。

【了】

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