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レオ・セアラ、堂々の横浜F・マリノス残留宣言。中東クラブからオファーも「すぐに『行かない』と答えた」理由とは?

text by 編集部 photo by Wataru Funaki

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【写真:舩木渉】



レオ・セアラ、横浜F・マリノス残留宣言!

 横浜F・マリノスは29日に練習を公開し、全体練習終了後にFWレオ・セアラが報道陣の取材に応じた。



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 今季のJ1リーグ戦で10得点を挙げ、得点ランキングでトップタイにつけているレオ・セアラには中東からの移籍オファーがあったと伝えられていた。現地メディアの報道によれば、サウジアラビア2部のアル・アハリ・サウジFCがマリノスの背番号9獲得に動いていたという。

 だが、レオ・セアラ本人は「僕のエージェントからその話をもらった時、すぐに『行かない』と答えた」と移籍オファーの存在を認めつつ、堂々とマリノス残留を宣言した。そのうえで「僕の家族は日本の生活がすごく好きで、残りのシーズンをマリノスの仲間と戦わないという決断はできなかった。シーズンの最後までこのチームと仲間たちと戦いたい気持ちが強かったので、移籍しないという決断に至った」と述べた。

 マリノスやチームメイト、横浜という土地への愛着は強い。サウジアラビアから金銭的に魅力的なオファーが舞い込んでも「選手としてはマリノスの方がいい」ときっぱり。レオ・セアラは「家族の生活が大事。そして、マリノスのチームメイトたち、スタッフ、ファン・サポーターと一緒に優勝したい気持ちも強かった。最後まで戦うという決断ができたのは、それが理由だ」と、改めて3年ぶりのリーグ優勝に向けてJリーグで戦い続ける決意を口にした。

 今月はYBCルヴァンカップとAFCチャンピオンズリーグ(ACL)からの敗退が決まり、マリノスは現在公式戦4連敗中。消化試合数が同じになった川崎フロンターレに勝ち点2差まで迫られている状況で、9月3日にJ1第28節のFC東京戦を迎える。

 いい流れを取り戻して優勝争いを引っ張っていくため、マリノス残留を決めたレオ・セアラは「僕だけではなくチーム全体が個人のことを考えるとダメだと思う。チームのために何ができるか。チームに貢献できるプレーをどんどんやっていくことが大事」と強調する。

「ここ最近の公式戦は勝利から遠ざかっているけど、僕だけではなく、チーム全体がリーグ戦で勝ち点3を取れるように集中している。週末もアウェイで勝ち点3を、このチームで勝ち取りたい」

 あくまで「チームのために」を強調する背番号9のストライカーは、ゴールでマリノスを勝利に導けるだろうか。レオ・セアラが見せてきた青天井の献身性は、これからもトリコロール軍団の武器の1つであり続ける。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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