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イングランドの「ガラスの天才」5人。栄光と苦悩…最高級の才能も怪我に泣いた男たち

シリーズ:ガラスの天才5人 text by 編集部 photo by Getty Images

FW:ダニエル・スターリッジ

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【写真:Getty Images】


FW:ダニエル・スターリッジ(元イングランド代表/無所属)
生年月日:1989年9月1日
イングランド代表:26試合8得点1アシスト

 サッカー界では実力と才能はあるが、度重なる怪我により苦しいキャリアを送ることになる選手は多い。ダニエル・スターリッジもその1人だ。2013年1月に加入したリバプールでは、13/14シーズンの開幕戦から12試合9得点と絶好調だったが、11月に足首の靭帯損傷。リーグ戦8試合の欠場となったが、復帰戦から7試合連続ゴールを決めるなど、リーグ優勝まであと一歩に迫ったチームを牽引した。しかし、翌シーズンから度重なる負傷に悩まされることになる。

 2014年9月に大腿部の怪我に続き、ハムストリングを負傷。5ヵ月に渡る離脱を余儀なくされると、復帰後の4月には股関節を損傷し、再び5ヵ月の戦線離脱となった。股関節を損傷により15/16シーズンに出遅れると、復帰後すぐに膝を負傷。その後も復帰後すぐにハムストリングを負傷と、復帰と負傷を繰り返した。

 度重なる怪我により、徐々に出場機会を減らしていたスターリッジは、かつての様な輝きを取り戻すことは出来ず、2019年にトルコのトラブゾンスポルに移籍。活躍の場を国外に移したが、2020年3月に賭博規約違反を犯したため出場停止処分と罰金を科され、双方同意の下で契約が解除された。その後は無所属が続いたが、2021年10月にオーストラリアのパース・グローリーFCに1年契約で加入した。しかし、ここでは鼠径部の負傷により約2ヵ月間の戦線離脱を強いられ、リーグ戦6試合の出場に留まった同選手は今年7月に退団。現在は無所属となっている。

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