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Jリーグ 2年前

川崎フロンターレを2度撃破。湘南ベルマーレの勝利が「必然」だった理由。前回との共通点とは?【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

川崎フロンターレに「鈍さがあった」理由



「前半のところで攻めるところで攻め切れない。あとはボールへの反応のところで鈍さがあった。それは交代したメンバーではなく、全体的にそういう感じがあった。もう1回主導権を握る、時間を作るところを作りたかった」

 セカンドボールへの反応というのは、3か月前と同じだ。前回と違うのは、両者の日程だろうか。前回対戦は中3日という同条件で臨んだのに対し、今回は川崎が中2日で湘南は中12日あった。鬼木監督も「言い訳にはしたくない」と前置きしたうえで、日程面が試合に与えた影響を認めた。

 一方で、湘南側の視点で見ると、勝利に必然性を感じた。立ち上がりから相手のビルドアップに対してマンマーク気味で対応することで相手のリズムを乱し、中盤にボールが入れば素早く囲んでマイボールにした。前回時ほどではないにしても、互角に戦っていた。

 湘南の山口監督も「自分たちが用意していたものプラスアルファを選手が表現してくれて、臆することなく勇気を持ってトライし続けてくれた試合でした」と選手たちの健闘に目を細める。さらにこう続けた。

「勢い、調子で片づけられる問題と、必然的に生まれるものもある。そこを自分たちでもっと気づいて、勝ちにつなげられたらと思います」

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