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日本代表 2年前

鎌田大地に期待する新たなトップ下像とは?サッカー日本代表4-2-3-1再挑戦のカギ【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子

鎌田大地が活きるもう1つの形


【写真:Getty Images】

 そういう期待は右サイドのエース・伊東純也も抱いていること。「(大地たちに)いい形でボールが入れば裏に出してくれる。そこは狙っていきたい」と期待を口にしていた。左を主戦場とする南野拓実にしても、18日のランス戦でエンボロの縦パスに抜け出し、新天地初ゴールを奪ったが、鎌田とのコンビなら似たようなシーンが訪れるかもしれない。鋭い戦術眼を誇る鎌田であれば、そういったプレーは十分可能なはずだ。

 しかしながら、ここ最近の彼を見ていると受け手としての仕事ぶりも目立つ。鋭い動き出しからゴールも量産している。

「昨年は『何をしてもゴールが遠いな』っていう時がありましたけど、今はゴールやアシストが続いているのでなんか入っちゃう。そういうシーズンもあるし、取れるうちにいっぱい取りたいと思います」と17日のシュツットガルト戦後も語ったが、今の鎌田はゴールの枠が大きく見えている状態なのかもしれない。

 だからこそ、彼をフィニッシャーとして活かすのも一案ではないか。その場合は南野や伊東が中寄りでプレーして敵を引き付けて鎌田のマークを外したり、スピード系FW陣が囮になって彼をゴール前に走らせるといった連係が必要になってくる。それと同時に遠藤、守田らボランチ陣が縦への意識もより高めることも重要。それは守田も自覚する点だ。

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