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日本代表 2年前

鎌田大地に期待する新たなトップ下像とは?サッカー日本代表4-2-3-1再挑戦のカギ【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子

鎌田大地を使うべき理由

「UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で優勝を目指せるくらいのところでやりたいというのがサッカー人生最大の目標」と公言する鎌田は、ブレることなくフランクフルトでの戦いに集中。バルセロナやウエストハムといった強敵を次々と撃破し、昨季UEFAヨーロッパリーグ(EL)制覇を経験。6月シリーズから代表に復帰してきた。

 その時点ではまだインサイドハーフのサブという位置づけに甘んじていたが、今季開幕後はもう一段階飛躍。その凄まじい活躍ぶりを目の当たりにして、森保監督の考えもガラリと変わったのだろう。確かに今、絶好調の鎌田を使わないのは、日本にとっての損失と言わざるを得ないほどである。

「トップ下は僕ができるいいポジションだと思う。ただ、自分はそれ以外のポジションでもある程度、いいクオリティでできる自信がある」と本人も余裕を見せており、苦境に陥った1年前とは心身両面で全く違った状態にいるのは間違いない。

 そこで、日本代表が鎌田を生かし、彼自身も生きる道を考えてみると、1つは従来通り、トップ下でタメを作ってゲームメークをメインにする形だろう。今回は大迫勇也、浅野拓磨という最終予選で1トップを担ってきた面々が離脱中で、最前線には古橋亨梧か前田大然といったスピード系が陣取る可能性が高い。

 前田が「大地君は一発で前を向けるので、そのタイミングで僕が背後に抜けたりするとチャンスになると思う」とイメージするように、鎌田がラストパスの出し手として輝けば、日本のゴールチャンスは確実に増えるのだ。

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