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日本代表 2年前

鎌田大地に期待する新たなトップ下像とは?サッカー日本代表4-2-3-1再挑戦のカギ【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子

鎌田大地に期待する新たなトップ下像

「自分はスポルティングという縦に速いチームに行ったので、スピードのある選手や裏抜けする選手にいいボールを配球できるという自信はより持っているし、うまく生かしてあげたいという気持ちもあります」と言うように、鎌田にゴールを取らせるイメージも描いているはずだ。

 フランクフルトでコンビを組むマリオ・ゲッツェが示すような工夫やサポートを日本代表の面々も踏襲できれば、鎌田は間違いなく輝きを増す。そのうえで、彼が新たなトップ下像を築ければ、2か月後のW杯本番にも希望が見えてくる。そうなることを森保監督も強く願っているだろう。

 鎌田にとって朗報なのは、今回のアメリカ戦にはフランクフルトの同僚であり大先輩の長谷部誠が帯同すること。彼はどうすれば鎌田のよさを最大限引き出せるかを周囲に伝えてくれるだろう。その援護射撃は本当に心強いし、他のメンバーもやりやすくなる。そういう意味でもアメリカ戦は本当にチャンスなのだ。

 トップ下候補には、同じく好調の久保建英も控えている。それゆえに、鎌田にしてみれば、ここで明確な結果と存在感を示したいところ。4-2-3-1のキーマンの動向に注目しつつ、重要なテストマッチを注意深く見守りたい。

(取材・文:元川悦子【デュッセルドルフ/ドイツ】)

【了】

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