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サッカー日本代表、ボランチコンビの差とは? 不向きだった南野拓実と強度不足の原因【西部の目】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司

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サッカー日本代表は27日、キリンチャレンジカップ2022でエクアドル代表と対戦し、0-0の引き分けに終わった。高い強度で主導権を握った23日のアメリカ合衆国代表戦とは対照的に、この日はエクアドル代表のペースが続いた。2試合を通じて手応えを得た部分がある一方、ワールドカップに向けて改善の余地を残すこととなっている。(文:西部謙司)


サッカー日本代表、強度不足の原因は?


【写真:Getty Images】

 エクアドル代表戦は0-0とはいえ、シュミット・ダニエルのPK阻止もあり負けに近い引き分けだった。

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 米国代表戦から先発全員を入れ替えたターンオーバーは極端だが、中3日の3試合となるグループリーグの戦い方として考えているのだろう。緒戦のドイツ代表戦は消耗が大きくなると予想されるので、全員はともかく選手の入れ替えは必要になりそうだ。しかし、今回のテストは不安が残るものだった。

 試合のポイントは米国戦に続いて敵陣でのハイプレスと自陣のビルドアップだったが、どちらも十分ではなかった。エクアドル代表のほうが技術と球際の強さがあったことも原因だが、それを差し引いても課題が目立っていた。

 ハイプレスに関しては、エクアドル代表のボランチ落ちの3枚回しに対しての対応ができていなかった。さらに強度不足だったのが決定的である。

 巧い、速い、強いという特徴でいうと、米国代表戦の先発メンバーで「強い」特徴を持たないのは久保建英だけだった。久保は巧くて速いが球際の強度はそれほどない。一方、エクアドル代表戦では古橋亨梧と三笘薫が巧さ&速さ、柴崎岳は巧さが特徴。強度を特徴としないタイプが3人だった。

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