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Jリーグ2022順位予想【鹿島アントラーズ】大丈夫? 勝利遠のく岩政大樹体制の挑戦

シリーズ:J1リーグ順位予想 text by 編集部 photo by Getty Images

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 明治安田生命J1リーグ2022シーズンは佳境を迎えている。優勝、AFCチャンピオンズリーグ出場権獲得、J1残留など、それぞれの目標に向けて激しい戦いが続いている。最後に笑う者がいれば、涙を流す者がいるのが勝負の世界。ここでは、今季のJ1リーグを振り返るとともに今季の最終順位を予想する。


鹿島アントラーズ

予想順位:5位
暫定順位:5位
成績:勝ち点47(30試合12勝11分7敗)
監督:レネ・ヴァイラー→岩政大樹



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 序盤に5連勝もあり、鹿島アントラーズは順調なシーズンを送っているようにも見えたが、実際はバランスを取れていなかったようだ。レネ・ヴァイラー前監督とクラブが描く未来像にズレが生じ、5試合勝ちから遠ざかった8月上旬に前監督は解任された。ただ、それが今のところは結果につながっていない。再び指揮権を与えられた岩政大樹新監督の下で、鹿島は1勝4分1敗と苦しんでいる。

 得点ランキングトップだった上田綺世が7月にベルギーに渡り、8月にはそれまで全試合に出場していた常本佳吾が左膝を痛めて戦線を離れた。替えの利かない2人の不在がチームに与える影響は大きかった。

 岩政監督の初陣で勝利してからリーグ戦では5試合続けて勝利がない。このうち2試合は先制しながら後半に追いつかれ、残り3試合は前半に先制されて試合を苦しくしている。初陣後に2位に浮上していた順位は5位まで下げてしまった。

 監督を交代した時点でリーグタイトルの可能性は低く、視線は既に来季以降に向いていると考えた方がいいのかもしれない。坪井健太郎氏ら海外での指導実績を持つ3人を招へいし、4-3-1-2への布陣変更をはじめとするさまざまなチャレンジをしている。結果的に岩政監督の挑戦は“今のところ”結果にはつながっていないが、この短期間でそれを評価するのは時期尚早だ。

 ベスト4に残った天皇杯では、国内最多タイトル保持クラブとしての矜持を見たい。そして、10月1日のFC東京戦を終えると、ラスト3試合は残留を争う下位チームとの試合が続く。なりふり構わず向かってくる相手に対し、内容のある結果を出せるかどうかが鹿島の未来にとって重要だ。

【了】

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