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バルセロナ敗北の原因は?なぜレバンドフスキはインテルに封じられたのか【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 本田千尋 photo by Getty Images

検討すべきレバンドフスキの起用



 このようにレバンドフスキが別人と化した要因として考えられるのは、何だそんなことかと言われるかもしれないが、“疲労”だろう。よくよく振り返ると、今季バイエルンから新加入のセンターFWは、9月10日のカディス戦を除いて、このインテル戦も含む10試合全てで先発出場中。そのうち、途中交代は2試合だけで、他の8試合は90分間フルで出場している。代表ウィーク中には、ポーランド代表でもキャプテンマークを巻いて2試合フル出場した。いずれにせよ、1試合も休んでいないのが現状だ。

 もちろんシャビ・エルナンデス監督とすれば、リーガで得点を量産中の新エースをなるべく使いたくなるのも無理はない。現状、では誰をポーランド代表FWの代役としてワントップに立てるのかというと、見当たらないのも事実。だが、このままレバンドフスキを先発で起用し続ければ、負傷離脱という最悪の結果を招く可能性もある。そうなると、CLのグループ突破どころか、チームそのものが行き詰ってしまいかねない。

 ホームでの第4節インテル戦は、来週の12日。すぐにやってくる。そう考えると、今週末の9日に行われるリーガのセルタ戦では、試合展開にもよるが、レバンドフスキを思い切って休ませた方がいいのかもしれない。それが難しければ、後半の75分からの起用に留めるなど、いずれにせよ出ずっぱりの新エースに少し“お休み”は必要だろう。

 新参のポーランド代表FWがフレッシュな状態で臨めるかどうか。それが次のインテル戦のキーポイントであり、何よりCLのグループステージ突破のカギを握ると言えそうだ。

(文:本田千尋)

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