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南野拓実に復活の兆し。途中出場で存在感、モナコの左サイドに活路あり?【欧州EL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 舩木渉 photo by Getty Images

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 UEFAヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ第3節が現地6日に行われ、モナコはトラブゾンスポルに3-1で勝利を収めた。数的優位かつ2点リードの状況で途中出場したモナコのMF南野拓実は、随所に持ち味を発揮して定位置奪取に向けたアピールに成功したと言えそうだ。(文:舩木渉)



南野拓実、トラブゾンスポル戦に途中出場


【写真:Getty Images】

 UEFAヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ第3節が現地6日に行われた。モナコがホームにトルコのトラブゾンスポルを迎えた一戦は、序盤から荒れ模様となった。

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 開始9分に試合のすう勢を決定づける事象が起こった。

 モナコのMFモハメド・カマラが自陣内でトラブゾンスポルのFWマキシ・ゴメスにタックルを見舞い、2人はもつれるようにしてピッチに転がる。ギオルギ・クルアシヴィリ主審の判定は「カマラのファウル」だったが、反則を取られた側のカマラが顔を抑えて倒れているのである。

 実は2人が接触してバランスを崩した際、マキシ・ゴメスが倒れながらカマラの顔を蹴り上げていた。当初は主審も見逃していたが、VARの助言によってオン・フィールド・レビューを行なった結果、ウルグアイ代表FWのラフプレーが判明。不自然な足の動きでカマラの右頬に蹴りを入れており、マキシ・ゴメスはレッドカードで一発退場を宣告された。

 最序盤に数的不利となったトラブゾンスポルは、当然苦しい戦いを強いられることに。10人になった直後の14分にはモナコのフランス代表FWウィサム・ベン・イェデルに先制点を奪われ、前半アディショナルタイムにも同選手にPKでゴールネットを揺らされた。

 さらに後半に入っても劣勢が続き、55分にコーナーキックから3失点目を喫する。72分に途中出場のMFアナスタシオス・バカセタスのミドルシュートで1点を返したものの、10人でモナコが主導権を握る展開をひっくり返すのは困難だった。

 ベンチスタートだったモナコのMF南野拓実に出番が回ってきたのは、2点差にされた直後の73分だった。MFアレクサンドル・ゴロヴィンとの交代で左サイドに入ったサッカー日本代表アタッカーは、ポジションにとらわれない自由な動きで終盤にかけて3つのビッグチャンスを作った。

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