RSB：酒井宏樹（浦和レッズ）

生年月日：1990年4月12日
日本代表通算成績：71試合1得点

　酒井宏樹は2021年夏にJリーグに復帰して以降、負傷続き。約7ヵ月ぶりに日本代表に復帰した9月の親善試合2試合では、負傷明けだったこともありアメリカ合衆国代表戦での45分間のプレーに終わったが、森保一監督からの信頼が厚いため、右サイドバックの地位は揺るがないだろう。

　酒井は今年で32歳を迎えたが、欧州の名だたるアタッカー達と渡り合った対人守備の強さは健在。カタールワールドカップでドイツ代表やスペイン代表と言った強豪国を抑えるためには、このDFの力が必要不可欠だ。Jリーグ第30節から5試合連続フル出場していたように、コンディションは万全。このまま怪我がなければ、本大会前最後の調整の場となるカナダ代表戦にスタメン出場するだろう。

CB：吉田麻也（シャルケ／ドイツ）

生年月日：1988年8月24日
日本代表通算成績：121試合12得点

　日本代表の大黒柱。森保ジャパン発足時からキャプテンとして牽引する吉田麻也は、間違いなくカナダ代表戦に先発出場するだろう。対人と空中戦の両方で強さを見せ、どんな状況にも冷静に対応するこの男は、日本代表を支えるDFリーダーだ。

　6月に行われた親善試合全てにスタメン出場した吉田麻也は、4連戦最後のチュニジア代表戦では疲労もあってか低調なパフォーマンスに終わってしまった。だが、9月に行われたアメリカ合衆国代表戦では安定した活躍をみせ、カタールワールドカップ出場国を無失点に抑えてみせた。17日に行われるカナダ代表戦も無失点での勝利に導き、最高の形でカタールW杯に臨むことが出来るか。

CB：冨安健洋（アーセナル／イングランド）

生年月日：1998年11月5日
日本代表通算成績：29試合1得点

　今年2月にふくらはぎを負傷した冨安健洋は、プレシーズン中にプレー出来なかったこともあり、リーグ第2節から戦線に復帰するもベンチスタートの日々が続いた。だが徐々にパフォーマンスを高めると、左サイドバックでスタメンの座を確保。再びチームに欠かせない存在となった。

　冨安が地上戦と空中戦でみせる対人守備の強さは圧巻。世界屈指のプレーヤーが集うプレミアリーグでもトップクラスの強さを誇っている。また日本代表ではセンターバック、アーセナルでは両サイドバックをこなすユーティリティ性の高さも魅力だ。冨安は9月に復帰して以降、コンスタントにプレーしていたが、11月3日に行われたUEFAヨーロッパリーグのチューリッヒ戦で負傷。日本代表に合流した13日の練習は別メニュー調整となっていたが、15日のトレーニングでは全体練習に合流している。カナダ代表ではスタメンに名を連ねるだろう。

※本稿執筆後、森保一監督は冨安健洋の欠場を明言。一方で怪我からの完全復活を目指す板倉滉の起用を示唆している。

LSB：長友佑都（FC東京）

生年月日：1996年9月12日
日本代表通算成績：137試合4得点

　長きに渡りサッカー日本代表を支え続ける不動の左サイドバック。長友佑都は9月で36歳を迎えたが、今季リーグ戦30試合に出場するなどタフさは健在。9月に行われたエクアドル代表戦では1対1で強さを見せ、また素早いカバーでピンチを防ぐ活躍をみせていた。

　カタールワールドカップに臨む日本代表メンバーが発表された直後、中山雄太がリーグ戦でアキレス腱を負傷。本大会を欠場することになったため、左サイドバックを主戦場とするのは長友佑都のみとなった。そのため、カナダ代表戦では長友が先発出場するだろう。