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【スイス代表 カタールW杯無料選手名鑑】基本フォーメーション&招集メンバー全選手紹介

シリーズ:カタールW杯選手名鑑 text by 編集部 photo by Getty Images

MF


【写真:Getty Images】


エジミウソン・フェルナンデス(背番号2)
生年月日:1996年4月15日(26歳)
所属クラブ:マインツ(ドイツ)
22/23リーグ戦成績:13試合出場/0得点1アシスト
代表通算成績:22試合出場/2得点1アシスト

 2016年に母国のFCシオンを飛び出して以降、あまりパッとしなかったが、マインツにレンタルバックした今季は充実した日々を送っており、今月には2026年までの契約延長を勝ち取った。本職は中盤だが、クラブでも任されている通り、センターバックにも対応可能。無尽蔵のスタミナをフル活用したエネルギッシュなプレーが最大の特徴となっている。ちなみに元スイス代表のジェルソン・フェルナンデス、元ポルトガル代表のマヌエル・フェルナンデスはいとこにあたる。

デニス・ザカリア(背番号6)
生年月日:1996年11月20日(26歳)
所属クラブ:チェルシー(ユベントス)
22/23リーグ戦成績:0試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:43試合出場/3得点3アシスト

 191cmの体躯を誇っており、高いボール奪取能力やテクニック、ストライドの大きなドリブルを武器に持つ。そのスタイルからポール・ポグバやパトリック・ヴィエラとも比較されてきた才能あふれるMFだ。しかし、近年はクラブレベルで大苦戦。今年1月に加入したユベントスでは怪我の影響もあって満足にプレーできず、今夏レンタルで加入したチェルシーではプレミアリーグでの出場が未だにない。このあたりがスイス代表でのプレーにどう影響してくるか。

レモ・フロイラー(背番号8)
生年月日:1992年4月15日(30歳)
所属クラブ:ノッティンガム・フォレスト(イングランド)
22/23リーグ戦成績:11試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:49試合出場/5得点3アシスト

 グラニト・ジャカと共にスイスの中盤を支えるベテラン。技術面に突出したものはないが、とにかく運動量が豊富で、攻守における献身性は誰にも負けない。また戦術理解度が高く、アタランタ在籍時にはジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督の元で重要なタスクを担うことが多かった。今年9月のスペイン代表戦では、ペドリやガビにほぼ何もさせず2-1の勝利に貢献するなど高評価を手に。カタールワールドカップでも、多くの選手にとっての“壁”となるのだろうか。

グラニト・ジャカ(背番号10)
生年月日:1992年9月27日(30歳)
所属クラブ:アーセナル(イングランド)
22/23リーグ戦成績:14試合出場/3得点3アシスト
代表通算成績:107試合出場/12得点10アシスト

 キャプテンを担い、10番を背負うスイス代表のキープレーヤーだ。今季のアーセナルでは加入後最高と評価できるほどのパフォーマンスを見せており、良い状態でカタールワールドカップに臨めると言っていいだろう。左足のキック精度がピカイチで、攻撃の組み立てはもちろん、崩しの局面におけるクオリティーもハイレベル。とくに破壊力のあるミドルシュートは必見だ。一方で不安は危険なタックルを見舞うことが少なくない点。替えが効かないだけに、W杯では最大限の注意を。

ミシェル・エービシェル(背番号14)
生年月日:1997年1月6日(25歳)
所属クラブ:ボローニャ(イタリア)
22/23リーグ戦成績:13試合出場/1得点1アシスト
代表通算成績:12試合出場/0得点0アシスト

 中盤を本職としているが、ここ最近はボローニャでサイド起用がメインとなっているなど、自身の可能性を広げている。守備強度は改善の余地があると言わざるを得ないものの、冷静なパス捌きやポジショニング、迫力のある動き出しには定評があり、フィニッシュに絡むことも多い。車が大好きなようで、ヤング・ボーイズ在籍時にベンツを購入したが、ボローニャ移籍を機に売却してしまったそう。その理由は「イタリアは道路が狭くて、車をぶつけるのが怖かった」から。

ジブリル・ソウ(背番号15)
生年月日:1997年2月6日(25歳)
所属クラブ:フランクフルト(ドイツ)
22/23リーグ戦成績:15試合出場/2得点0アシスト
代表通算成績:32試合出場/0得点1アシスト

 フランクフルトで鎌田大地と良い関係性を築く25歳のMF。身長184cmという十分なサイズに機動力を兼ね備えた選手で、推進力を発揮し攻撃に厚みをもたらしたかと思えば、守備では鋭い嗅覚を武器にボールをことごとく狩り取り、チームに攻める時間を多くもたらすなど、攻守における貢献度は計り知れない。中盤の底が本職だが、スイス代表では9月シリーズ2試合をトップ下で先発し、いずれも勝利に貢献。カタールワールドカップでも同ポジション起用となるか。

クリスティアン・ファスナハト(背番号16)
生年月日:1993年11月11日(29歳)
所属クラブ:ヤング・ボーイズ
22/23リーグ戦成績:11試合出場/2得点3アシスト
代表通算成績:16試合出場/4得点3アシスト

 攻撃的なポジションならどこでもプレー可能な29歳のアタッカー。単独での突破力はそこまで目立たないが、決定力やゴール前でのアイデアに優れており、短い出場時間の中でも流れを変えられるピースと言える。それはスイス代表での成績が証明しており、ここまでの出場は15試合、平均プレータイムは30分と少ないものの、その中でも4得点3アシストという結果を残している。カタールワールドカップでも切り札として、母国に大きく貢献したいところ。

ファビアン・フライ(背番号20)
生年月日:1989年1月8日(33歳)
所属クラブ:FCバーゼル
22/23リーグ戦成績:13試合出場/0得点1アシスト
代表通算成績:22試合出場/3得点0アシスト

 所属するFCバーゼルでレギュラーの座を失っており、スイス代表での序列も高いとは言えないのだが、かつて同クラブでも指導を受けたムラト・ヤキン監督からの信頼は厚く、33歳にして初のワールドカップに臨むことになった。カタールの地で起用される可能性は低いと思われるが、自身はそれを承知の上で「僕は主にチームをサポートするために行く。そして、必要な時の準備はできているよ」とコメント。ヤン・ゾマーと並ぶチームの最年長は、何をもたらすか。

ファビアン・リーダー(背番号25)
生年月日:2002年2月16日(20歳)
所属クラブ:ヤング・ボーイズ
22/23リーグ戦成績:14試合出場/3得点3アシスト
代表通算成績:0試合出場/0得点0アシスト

 ヤング・ボーイズで売り出し中の逸材が、カタールワールドカップメンバーという形でスイス代表初招集を果たした。左足で巧みにボールを操る中盤の支配者で、とくにパススキルは絶品。広い視野とアイデアも融合させ、相手の守備を一瞬で崩壊へと導く一本を繰り出すことが珍しくない。また、ミドルシュートも非常に良いものを持っているなど、ワクワクするような若者である。ロールモデルは主将グラニト・ジャカで、一緒に練習した時はさすがに緊張したようだ。

アードン・ヤシャリ(背番号26)
生年月日:2002年7月30日(20歳)
所属クラブ:FCルツェルン
22/23リーグ戦成績:15試合出場/0得点4アシスト
代表通算成績:1試合出場/0得点0アシスト

 ファビアン・リーダーと同じく、今後のスイス代表を背負っていくであろう逸材。カタールワールドカップメンバー発表前最後の試合でデビューを飾り、26人の枠に滑り込んだ。主戦場は中盤の底で、無尽蔵のスタミナを武器にピッチを縦横無尽に駆け、アグレッシブにボールを奪い取るプレーが持ち味。またパス捌きにも安定感があり、積極果敢にゴールを狙う姿勢も失わない。アーセナルやブンデスリーガの複数クラブから興味を示されているようで、近い将来に5大リーグ上陸も。

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