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ドイツ代表は策を持っていなかった。サッカー日本代表に感じた面倒くささ【酒井高徳に訊く(2)】

シリーズ:酒井高徳に訊く text by 加藤健一 photo by Getty Images

「舐めているプレーが多かった」選手とは?



酒井「サッカーって気持ちを合わせるとか団結して力を合わせるとか言いますけど、やっぱり最後は11人なんですよ。誰か1人でも集中力がないプレーをすると勝てない。チームプレーじゃなく個人個人が分かっているかどうか」

酒井「あの試合に関して言えば圧倒的にズーレがその1人だった。攻撃の時から舐めているプレーが多かったし、どうせとられないだろう。身体を入れれば大丈夫だろうと。『これくらいで大丈夫』が一番よく出ていた選手だった」

――日本代表の逆転ゴールは、ズーレがオフサイドラインに残っていたことで、浅野が抜け出すことができました。

酒井「自分もサイドバックだから気持ちはよくわかるんですけど、マークしなければいけない選手が2人いたので、割り切ってついていくか、完全に切るかしないといけなかった。リュディガーも試合後に『あれは誰かのせいではなく、ディフェンスラインとしてのミス。俺らのレベルでは起きてはいけない』と言っていた。それくらい当たり前のことだった」

【第3回に続く】

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