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ぜひウチへ! 現在フリーの外国人監督10人。3人のCL優勝経験者、日本人に馴染み深い指揮官も

シリーズ:現在フリーの監督10人 text by 編集部 photo by Getty Images

ドメニコ・テデスコ(イタリア)


【写真:Getty Images】


生年月日:1985年9月12日
前職:ライプツィヒ監督

 ドメニコ・テデスコは「年齢が近い」「選手としての実績がない」「ホッフェンハイムの下部組織で指揮を執っていた経験」などから現バイエルン・ミュンヘン監督のユリアン・ナーゲルスマンと比較される。実際に両監督は車をシェアしていた時期があるほど交流が深く、お互いに強く意識しているだろう。

 テデスコがドイツ国内で知名度を上げたのは2016/17シーズンだ。3月初旬にブンデスリーガ2部で最下位に沈んでいたエルツゲビルゲ・アウエの監督に就任すると、短期間で立て直してチームを残留圏内の14位に引き上げた。そしてシーズン終了後にはシャルケに引き抜かれた。

 シャルケではレオン・ゴレツカやティロ・ケーラーらドイツ代表クラスの選手が立て続けに引き抜かれたことで成功を収めることができなかったが、スパルタク・モスクワを経て21年12月にライプツィヒの監督に就任すると、当時ジェシー・マーシュの下で低迷していたチームをUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権とクラブ史上初タイトルであるDFBポカール優勝に導いた。

 テデスコは「3-4-2-1」のシステムを軸に戦う。ライプツィヒでは失点が止まらなかったマーシュ時代と比較すると失点を減らすことに成功して立て直した。一方で主力選手の不在時や途中交代などによる“修正力”に乏しく、戦術的な側面で穴を補うことに課題を残す。今季のライプツィヒは開幕直後にルーカス・クロスターマンやペーテル・グラーチら最終ラインに欠場者が相次いだことも影響して守備が崩壊してしまった。とはいえ、まだ37歳と他の監督と比較するとかなり若く、これから彼とともに成長をしたいクラブは多くあるだろう。

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