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ぜひウチへ! 現在フリーの外国人監督10人。3人のCL優勝経験者、日本人に馴染み深い指揮官も

シリーズ:現在フリーの監督10人 text by 編集部 photo by Getty Images

ショーン・ダイチ(イングランド)


【写真:Getty Images】


生年月日:1971年6月28日
前職:バーンリー監督

 資金力が溢れるプレミアリーグで、昨季まで異彩を放っていたのがバーンリーだ。大型補強をすることなく、各ポジションの選手層もかなり薄いという状況でショーン・ダイチは同クラブを2020/21シーズンまで6季連続でプレミアリーグ残留に導いた。

 ユルゲン・クロップやジョゼップ・グアルディオラ、トーマス・トゥヘルら近年は非常に組織的なチームを作り上げる監督がプレミアリーグのクラブを指揮しており、試合展開が相手チームとの戦術合戦になることも少なくないが、ダイチの戦術は至ってシンプルだ。イングランドの伝統的な「4-4-2」のシステムで、前線の巨漢FWにクロスを放り込み続ける。

 そして守備では両CBとGKが魂のブロックとスーパーセーブで防ぐという古典的なサッカーである。それでも6年連続でバーンリーをプレミアリーグ残留に導いたのはダイチのこの戦術にピッタリな選手を揃えたからであり、彼らはこのシステムのエキスパートとなる。

 近年のポゼッションやトランジションの部分を重視する戦術的なサッカーとは対照的なチームを作り上げるが、それでもプレミアリーグ残留という結果を残し続けたことは大いに評価するべきだ。ダイチの好みの選手が多いチームの場合は思い切って新監督に招聘しても面白いかもしれない。

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