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ぜひウチへ! 現在フリーの外国人監督10人。3人のCL優勝経験者、日本人に馴染み深い指揮官も

シリーズ:現在フリーの監督10人 text by 編集部 photo by Getty Images

トーマス・トゥヘル(ドイツ)


【写真:Getty Images】


生年月日:1973年8月29日
前職:チェルシー監督

 怪我の影響で、24歳の若さで選手としてのキャリアを終えたトーマス・トゥヘルは、マインツからドルトムントとユルゲン・クロップの後を追う形で監督キャリアを歩み、パリ・サンジェルマン時代にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準優勝、そしてチェルシーでそのリベンジを果たすようにCL制覇を成し遂げた。

 就任からわずか半年でチェルシーをCL優勝に導いたトゥヘルだったが、続く2021/22シーズンは3位となったものの、マンチェスター・シティ、リバプールとの優勝争いからは早々に脱落し、2つの国内カップ戦も準優勝に終わった。そして迎えた2022/23シーズン、“現場に集中したい”トゥヘルと“補強面でも多くの仕事をして欲しい”新オーナーとの間で対立。最終的には口を利かない期間を経て、9月初旬に成績不振のため監督を解任された。

 このようにフロント陣と対立してクラブを去ることはチェルシーが最初ではない。パリ・サンジェルマン、ドルトムントでも同様に対立しており、いずれも3年を満たずして退任している。フロントと揉めることはトゥヘルの監督就任とセットになりつつあるが、それでも監督としての手腕は確かだ。豊富な練習メニューで知られ、相手チームの戦い方に合わせて柔軟に対応する。チェルシーでは「3-4-2-1」を軸に戦っていたが、それ以前のクラブでは「4-3-3」や「4-2-2-2」、「4-1-4-1」など、そのチームに合った最適解を見つけることが得意だ。

 22年9月にチェルシーの監督を解任されて以降はバイエルン・ミュンヘンやレバークーゼン、アストン・ヴィラなどの複数クラブがオファーを検討するのではないか、という報道もあったが現時点ではフリーの期間が続いている。ドルトムント以降の全3クラブでトロフィーを掲げた「タイトル請負人」の新天地はどこになるのだろうか。

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