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Jリーグ 1年前

DMM村中悠介COOが考える「日本サッカーの底上げ」。DAZNとの提携が生み出す相乗効果とは?【インタビュー後編】

シリーズ:DMM村中悠介COOインタビュー text by 加藤健一 photo by Getty Images

シントトロイデンが果たす「日本サッカーの底上げ」という役割



 先述した3選手は形こそ違うが、いずれもシントトロイデンが「ハブ」として彼らの飛躍の一助となった。

 遠藤はJリーグで実績を残し、シントトロイデンを経由してブンデスリーガ屈指のMFとなった。冨安健洋がベルギーへ渡ったのは19歳のときで、J2アビスパ福岡で1シーズン主力としてプレーした土台があった。サガン鳥栖から直接フランクフルトへ移籍し、最初のシーズンはなかなか試合に絡めなかった鎌田大地は、期限付き移籍したシントトロイデンで経験を積み、今やブンデスリーガを代表するMFへと成長している。

 Jリーグの重要性を深く理解する村中氏には「国内リーグの底上げ」に貢献したいという思いがある。

「チャンピオンズリーグで日本人が活躍するのをもっと見たいですよね。何人かはいますけどまだ少ない。増やしていくにはJリーグの競技力が上がらないといけない。Jリーグのファンが増えれば憧れてサッカーを始める子が増える。だからベースのところが大事なんです」

「Jリーグはものすごく地域に密着している。握手会やサイン会に足を運んだり、子どもがスクールを受けたり、そういった接点をきっかけにスタジアムに足を運ぶ。そういう人たちに今回の提携を理解してほしい。それがひいてはもっと上のカテゴリーを目指す子が増えることにつながるし、国内リーグの底上げという形にもなる」

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