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久保建英を先発で使うべき2つの理由。大一番でベンチ、疑問だらけの謎采配【EL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

UEFAヨーロッパリーグ(欧州EL)最新ニュース

UEFAヨーロッパリーグ(EL)・ラウンド16の2ndレグ、レアル・ソシエダ対ローマが現地時間16日に行われ、スコアレスドロー。2戦合計スコア0-2でローマがベスト8に進んだ。ソシエダはまたも無得点。サッカー日本代表MF久保建英のベンチスタートなど、疑問が残る采配も多かった。(文:小澤祐作)


レアル・ソシエダは180分間で無得点


【写真:Getty Images】

 レアル・ソシエダはこのままどうなってしまうのだろうか。復調の気配すら見えてこないのが、とても心配だ。

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 敵地での1stレグで0-2と敗れたソシエダ。ベスト8進出へ、最低でも2点が必要という中でホームゲームを迎えた。

 1stレグ同様、ソシエダはボールを支配している。敵陣深くに入り込むこと自体は、そこまで難しいことではなかった。しかし、課題は前回の試合と同じ。後ろに5枚を並べるローマ守備陣をどう攻略するか、試行錯誤を繰り返した。

 前半終了間際には、セットプレーからゴールネットを揺らされた。押し込んだクリス・スモーリングにハンドがあったとして取り消しになったが、このシーン含め、ローマの方が効率よくチャンスを作っていた印象だ。

 2点のアドバンテージがあるローマは後半、より守備に重きを置くようになった。その中でソシエダはミケル・オヤルサバルがクロスバー直撃のシュートを放ったりと何度かゴールに迫ったが、ネットは揺れない。結局、180分間でイタリアの古豪から1点も奪えずに大会から姿を消すことになった。

 ソシエダの支配率は76.4%もあり、シュート数は19本、被シュート数は3本となっている。内容的には圧倒していたわけだが、勝負には負けた。まさに対ジョゼ・モウリーニョ監督の典型例と言っていいだろう。

 では、ここまで簡単にゲームを振り返ったが、ソシエダはどこに問題を抱えていたのだろうか。

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