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Jリーグ 1年前

横浜F・マリノス、西村拓真が着手するプレースタイルの改善。鎌田大地らと異なる武器【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子

西村拓真がサッカー日本代表で輝くには?


【写真:田中伸弥】



 その後、マリノスは1点を返されたものの、最後は相手の攻撃をしのいで2-1で勝利。オリジナル10対決で貴重な勝ち点3を積み上げ、暫定3位に浮上した。西村自身は85分間のプレーでシュートゼロと数字上はやや物足りない印象もあったが、勝利に貢献できたことで安堵感を覚えたに違いない。

 これで気分よく代表活動に行けるわけだが、「つねに味方とつながりながらゴールに絡む」というスタイルを未知なる面々と構築するのは難しいテーマだ。その作業を早く進めるためにも、未知なる欧州組と意思疎通を図り、信頼関係を築くことが大事。自らアクションを起こすことをより強く意識していく必要がある。

「板倉(滉)とダン君(シュミット・ダニエル)は仙台でやってたんで、久々に会うのが楽しみです」と彼は嬉しそうに話した。チームの軸を担いそうな2人が近くにいることは大きい。それも追い風にしたいところだ。

 いずれにしても、西村のようなタイプは周りとの連動がなければ輝けない。本人もそのことは誰よりもよく分かっているはず。だからこそ、周囲の特徴を把握したうえで、自分を生かしてもらえる関係性を作っていくことが肝要だ。

 短期間の代表活動でどこまでそれを遂行できるのか…。与えられた貴重なチャンスを最大限生かすべく、積極的かつ貪欲に向かっていってほしいものである。

(取材・文:元川悦子)

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