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日本代表 1年前

10年前ならともかく…。サッカー日本代表に「4-2-3-1」は適していない。対南米で見た現実と疑問【西部の目】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

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 サッカー日本代表は28日、キリンチャレンジカップ2023でコロンビア代表と対戦し、1-2で敗れている。FIFAワールドカップカタールが終わり、新体制の下でスタートを切ったが、現実を突きつけられることに。ボール保持をメインにする戦い方への疑問が浮かび上がった対南米2試合となった。(文:西部謙司)


サッカー日本代表の課題はウルグアイ代表戦と同じ


【写真:Getty Images】

 ウルグアイ代表戦からの変更は伊藤洋輝のCB起用、左SBにバングーナガンデ佳史扶をデビューさせ、ボランチに鎌田大地、トップ下に西村拓真、CF町野修斗の先発。

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 開始3分で守田英正の右からのハイクロスを三笘薫がパーフェクトなヘディングシュートで先制する。中央の町野を越えたクロスをタイミングの良いジャンプから叩きつけた。

 しかし、コロンビア代表もすかさず反撃。スピードのある右ウイング、ジョン・ハデル・ドゥランの高い位置でのボール奪取や際どいクロスボールからチャンスを作る。6対4ぐらいでコロンビア代表が優勢に進めていった。33分、左からのロークロスをドゥランが合わせて同点に。40分に伊東純也のクロスから西村が狙うが枠外。

 課題のビルドアップはウルグアイ戦とほぼ変わらず。伊東、三笘のサイドアタックが強力で、これが目下最大の武器というところも同じ。意図の違いによるミスが散見されたのも変わらない。

「戦術的なチャレンジと選手の組み合わせが変わっているので、すべてスムーズにいくのは難しい」(森保一監督)

 後半から上田綺世、遠藤航を投入。9分には三笘に代えて堂安律。これまで何度かやっているが伊東を左へ回す。59分にバングーナガンデ佳史扶に代えて瀬古歩夢。伊藤が左SBへ。トップ下も西村から久保建英に。その3分後、コロンビア代表のボレが鮮やかなオーバーヘッドシュートで勝ち越した。

 67分に守田のクロスを上田がヘディングシュートを放つがGKがセーブ。さらに上田はもう一度CKからヘディングで狙うがゴールならず。

 日本代表は78分からMFを菱形にした4-4-2にぶっつけ本番で変更。相手CBとアンカーに圧力をかけ、押し込みに入るが逃げ切られた。

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