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中村敬斗が見せた三笘薫とは異なる武器。サッカー日本代表で感じさせた可能性と期待感

text by 編集部 photo by NN

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【写真:NN】



中村敬斗が見せた三笘薫とは異なる巧さ

 サッカー日本代表は15日、キリンチャレンジカップ2023でエルサルバドル代表と対戦。6-0の大勝を収めたこの試合では、後半頭から投入された中村敬斗が代表2試合目にして初ゴールをマークした。3月に初招集された中村はまだ日本代表経験が浅いが、三笘薫とは異なる巧さを持つこの男は、日本代表の新たな武器となり得る存在だ。



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 周知の通り、三笘の最大の武器は持ち前のスピードとテクニックを活かしたドリブルだ。縦への突破を得意とし、スペースがあれば自陣から一気に相手ゴール前まで運ぶことができる。またマッチアップした相手との駆け引きに長け、左サイドを深くえぐるドリブルや右アウトサイドでのラストパスでチャンスを演出する。

 タッチライン際やスペースを活かしたプレーを得意とする三笘に対し、中村はより内側で特徴を発揮する。最大の特徴は抜群のシュートセンスで、ピッチ中央寄りにポジションを取り、逆サイドからのクロスへの飛び込みやカットインからのミドルシュートでゴールを狙う。上田綺世のファールによりゴールは認められなかったが、ペナルティーエリア内でボールを拾ってゴールネット揺らした58分のシーンや代表初ゴールを決めた60分のシーン、さらにペナルティーマーク付近からシュートを放った66分のシーンは内側に絞ってプレーする中村の特徴が表れていると言えるだろう。

 また、中村が内側にポジションを取って相手DFを引き付けることで左サイドにスペースができ、そこに森下龍矢や旗手怜央が走り込んでクロスを上げることで、厚みのある攻撃を行っていた。

 それが51分のシーンだ。中村が敵陣ペナルティーエリア中央で相手を引き付けたことで左サイドにスペースができ、ペナルティーエリア左角でボールを持った森下の外側からオーバーラップした旗手が余裕を持ってクロスを上げることができていた。結果的にオフサイドによりゴールが認められなかったが、ペナルティーエリア内で4人が待つ厚みのある攻撃でゴールネットを揺らした。

 現状では三笘の控えという立場だが、中村が日本代表の武器となるポテンシャルは十分にある。自身の特徴を存分に発揮し、オーストリアのLASKリンツで今季公式戦17得点を決めたように日本代表でもゴールを量産することができれば、スタメン奪取も夢ではないかもしれない。エルサルバドル代表戦に続き、20日行われるペルー代表戦でもゴールを奪えるか。中村の活躍に期待したい。

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【了】

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