DF：永戸勝也（横浜F・マリノス）

生年月日：1995年1月15日（28歳）
森保ジャパン招集歴：なし
2023リーグ戦成績：16試合1得点1アシスト

　現代サッカーにおいてサイドバックの重要性は増しており、戦術的にも多くの役割やスキルを求められるようになった。それはJリーグも例外ではない。そんな同リーグの中で、いま最も“現代型”なSBの1人に挙げられるのは、昨季から横浜F・マリノスに所属する永戸勝也だろう。

　永戸は類稀な攻撃性能をもつSBだ。左足から放つキックの質は極めて高く、たった一振りで違いを作り出す恐ろしさを秘める。また、ハーフスペースやアタッキングサードでも難なく存在感を発揮できるほどの戦術的柔軟性や技術もあるなど、SBの型にはまらない変幻自在なプレーが魅力だ。一方で守備の働きも悪くなく、空中戦勝利数やタックル数ではチームトップの成績を叩き出している。

　伊藤洋輝はまだSBに慣れている段階で、中山雄太は長期離脱中と、36歳になった長友佑都に代わる左SBの発掘は現在の日本代表における課題の1つとなっている。そんな中で、左サイドが本職であり、マリノスのアタッキングフットボールを攻守で支えるなど、Jリーグで眩い輝きを放っている永戸に声がかからないのは、少々もったいないような気もするが…。