MF：アダマ・トラオレ（スペイン代表）

【写真：Getty Images】

生年月日：1996年1月25日
市場価値：1000万ユーロ（約14億円）
最終所属：ウルブス（イングランド）
22/23リーグ戦成績：34試合2得点2アシスト

　サッカー選手に似つかわしくない筋肉隆々なフィジカルが特徴のアダマ・トラオレは、この夏の去就が不透明な状況にある。

　バルセロナの下部組織で育ったトラオレは、2015年に渡英し、アストン・ヴィラとミドルズブラで経験を積んだ後、2018年の夏にウォルバ―ハンプトンに加入した。1年目は主にジョーカーとしての起用となったが、2シーズン目は先発出場の機会を増やし、リーグ戦4得点9アシストを記録してブレイク。チームは群雄割拠のプレミアリーグで昇格後2年連続7位に入り、トラオレもその躍進の一翼を担った。しかし、21/22シーズン冬にレンタルで加入したバルセロナでは、ウスマン・デンベレ復活の煽りを受ける形で目立った活躍はできず。レンタル元のウルブスに戻った今季もリーグ戦34試合に出場しながら2得点2アシストと寂しい成績に終わっており、今夏に契約満了に伴いクラブを去ることが確実視されている。

　前述したような規格外のフィジカルと爆発的な加速力を誇るスピードで相手DFを蹂躙するウインガーは、どのチームに行っても強力な武器になる存在だ。現在27歳と、まだまだ脂の乗った年齢なだけに、次の移籍先の選択は彼のこれからの現役生活にとって重要なものになるだろう。