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Jリーグ 1年前

「半歩進んだ」湘南ベルマーレがどん底から見た光。勝てない原因と悪いなりの戦い方とは【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

起死回生。湘南ベルマーレ主将「魂」の同点ゴール

レッドカードを提示された一発退場となる柏レイソルDF立田悠悟
【写真:Getty Images】



「本当に魂ですね。それ以外ないと思います」

 今季リーグ戦で4度目の先発となった大野和成は、3年ぶりとなるゴールを決めた。リーグ戦で13試合勝利がなかった湘南ベルマーレに、5試合ぶりとなる勝ち点をもたらす値千金の一撃だった。

 湘南は前半に先制を許したものの、シンプルにパワーを前面に押し出してくる柏レイソルの攻撃を食い止めて0-1で終盤に持ち込んだ。崩れないという点では、大量失点が続いていた直近3試合の反省が活かされていた。山田もその点では手ごたえを感じている。

「ひっくり返されてもしっかりゴール前を守るとか中で声をかけていましたし、智さん(山口監督)も自分たちの良さをしっかり出して戦えば絶対に大丈夫だとずっと言い続けていたので、それを信じて戦い抜けた」

 そして、77分に試合の行方を左右するプレーが起きた。

 GKソン・ボムグンのロングキックを、大橋祐紀と立田悠悟が競り合う。2人に触れることなくボールは大きく弾み、一瞬早く反応した大橋が裏に走り出す。入れ替わられそうになったところで立田は大橋を抱えて倒してしまった。

 今村義朗主審はノーファウルの判定を下したが、プレーが落ち着いたところでVARの助言が入り、OFRが行われる。今村主審は決定機を阻止した立田にレッドカードを提示し、柏は1人少ない状況となった。

 1点を追う湘南は大野を前線に上げて得点を狙う。しかし、柏も立田がいなくなったディフェンスラインに田中隼人を投入して枚数を揃える。攻勢をかける湘南と、守り切るしかない柏。両極端となった試合終盤にスコアを動かしたのは、背番号88の右足だった。

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