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圧倒的センス! アーセナル歴代最高の司令塔5人。クラブに名を刻んだ男たち

シリーズ:歴代最高の司令塔5人 text by 編集部 photo by Getty Images

MF:トマーシュ・ロシツキー(元チェコ代表)

アーセナルのロシツキー
【写真:Getty Images】


生年月日:1980年10月4日
アーセナル通算成績:246試合28得点23アシスト

 チェコ出身のロシツキーは、地元クラブであるスパルタ・プラハでプロキャリアをスタートさせ、01年冬に移籍したボルシア・ドルトムントで頭角を現したMFだ。

06年5月にアーセナルへ移籍すると、セスク・ファブレガスやアレクサンドル・フレブ、マチュー・フラミニといった選手とともに黄金の中盤を形成。観るものを魅了する攻撃的なパスサッカーを展開し、その一角を担ったロシツキーの名は一躍世界に轟いた。

 司令塔として非凡な才能を持ち、ハードワークも厭わない献身性の高いロシツキーであったが、彼の最大の悲劇はあまりにも怪我が多かったことだろう。07/08シーズンに行なわれたFAカップ4回戦のニューカッスル戦で膝を負傷すると、怪我の影響で08/09シーズンは1試合も出場することができず、以降は慢性的な怪我もあって出場時間を大幅に減らしている。

 それでも、音楽を奏でるが如き美しいプレーの数々もあって“リトル・モーツァルト”の愛称でファンに愛されたのがロシツキー。キャリアを通じてもっと怪我が少なければ、通算成績は全く違ったものになったかもしれない。

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