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「何が正解か分からない」ボランチ田中碧がサッカー日本代表で感じた課題とは?

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】



主将の重責を任された田中碧

 サッカー日本代表は現地時間12日、キリンチャレンジカップ2023でトルコ代表と対戦し、4-2で勝利した。FIFAワールドカップのスペイン代表戦以来となる先発出場を果たし、日本代表のゲームキャプテンを務めた田中碧は、勝利という結果に安堵しつつも、課題を挙げている。



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「自分のことを考える暇もなく、勝てばいいなと思いながらやったんで、ちょっとほっとしてます」

 そう試合を振り返った田中だが、久々の先発となったトルコ代表戦は課題が残る内容となった。攻撃では4得点を記録したものの、ドイツ代表戦とは比較するまでもなく連動性を欠き、簡単に攻め込まれる場面が散見された。

「今日に関しては何が正解か分からない」と前置きしつつ、田中碧は「後ろが2対1(の数的優位)だったので、それで前進してくれればと思っていた」とビルドアップにおける意図を説明していたが、特に立ち上がりはビルドアップで詰まるシーンも多かった。

 さらに、最終的に2失点を喫した守備についてはこう振り返っている。

「後半になって僕自身の強度も落ちてきた中で球際で負けたり、奪われたり、そこは課題だった。チームとしては良かったですけど、個人としてはもっともっとやらないといけないと思っています」

 ボールを動かす展開力に長ける田中だが、この日は「タフな相手から奪いきれるようにしていかないといけない」と反省する。久保建英ら強力な攻撃陣を日本代表のストロングポイントに挙げ、「2列目に凄く攻撃的な選手がいる以上、その1個後ろ(ボランチ)でボールを奪えればカウンターを含めてチャンスになる。その局面でボールを奪うプレーを、自分自身に課していきたい」と課題を挙げた。

 21歳で代表デビューした田中碧も、10日に25歳の誕生日を迎えた。年下の選手も増え、この日はゲームキャプテンを任されるなど、責任感も増しているはずだ。遠藤航や守田英正という比較対象の存在は大きいが、トルコ代表戦で残した課題を解消することはできるだろうか。

(取材:元川悦子【ベルギー】、構成:編集部)

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【了】

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