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海外サッカー 8か月前

補強大失敗!? 戦力ダウンしたクラブ5選。サッカー日本代表所属の強豪も不安?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

ユベントス

ユベントスに加入したティモシー・ウェア
【写真:Getty Images】


2022/23リーグ戦順位:7位
主な獲得選手:ティモシー・ウェア
主な放出選手:アンヘル・ディ・マリア、レアンドロ・パレデス、フアン・クアドラード、レオナルド・ボヌッチ

 ユベントスはこの夏にチーム力がダウンした。ただし、計算通りの戦力ダウンという意味合いもある。

 ユベントスは2022/23シーズンのセリエAを7位で終えた。ピッチ上の成績だけならトップ4に入れる結果を残したものの、不正会計問題で勝ち点10のはく奪処分を受けている。さらに、ファイナンシャルフェアプレー(FFP)違反でヨーロッパ・カンファレンスリーグの出場も見送っている。こちらは辞退に近い計画的なもので、チームづくりの方針はすでに決まっていた。

 ヨーロッパの大会がなく、セリエAに集中するユベントスは、この夏にチームの縮小に動いた。アンヘル・ディ・マリアらベテランとの契約が満了となり、手薄になった右サイドにティモシー・ウェアを獲得している。レギュラークラスの補強はこの1人のみで、ほぼ昨季の戦力を維持。選手層をやや薄くした印象だ。

 ドゥシャン・ヴラホビッチのチェルシー移籍が実現すれば、ロメル・ルカクを獲得するとも言われていた。ただ、こちらはルカクを望まないファンの反発も激しかった上、ヴラホビッチの放出も進まなかったため成立はしなかった。

 クラブとしては、少数精鋭で結果を残し、来季はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)に戻るという狙いを持った夏の移籍だった。だが、移籍市場で大きな野心を見たいファンからすれば、物足りなさの残る動きだったと言えそうだ。

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