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久保建英は? ラ・リーガ“採点”ベストイレブン。スペインで早くもMVP級の輝きを放つ男たち

シリーズ:採点ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

CB

バルセロナに所属するフランス代表DFジュール・クンデ
【写真:Getty Images】


CB:ジュール・クンデ(フランス代表)
生年月日:1998年11月12日
所属クラブ:バルセロナ
23/24リーグ戦成績:8試合1得点0アシスト
Sofa Score平均採点:7.53
Who Scored平均採点:7.53

 ロナルド・アラウホや新加入イニゴ・マルティネスの負傷もあって、今季のジュール・クンデはセンターバックとしてフル稼働を続けている。ここまでラ・リーガにおける合計プレータイムは642分。バルセロナでこれを上回るのは守護神マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンとエースストライカーのロベルト・レバンドフスキの2名のみである。

 バルセロナは堅守が自慢だった昨季とは一変、今季はかなり攻撃的なサッカーを志向している。その分、守備陣の負担は大きくなり、実際に失点のペースは昨季以上となっているが、その中でも稼働率の高いクンデは奮闘している。現時点でラ・リーガでは1度もドリブル突破を許しておらず、パス成功数もリーグ最多というデータが出ているのだ(データサイト『Sofa Score』を参照)。

 しかし、身長180cmとCBとしては小柄なクンデは空中戦で競り負けてしまうこともしばしば。そのため昨季同様に右サイドバックでのプレーを望む声も多いが、選手自身がSB起用を嫌っているというのが悩ましいポイントとなっている。

ベティスに所属するアルゼンチン代表DFヘルマン・ペッセージャ
【写真:Getty Images】

CB:ヘルマン・ペッセージャ(アルゼンチン代表)
生年月日:1991年6月27日
所属クラブ:ベティス
23/24リーグ戦成績:7試合0得点0アシスト
Sofa Score平均採点:7.20
Who Scored平均採点:7.10

 FIFAワールドカップカタール2022の優勝メンバーとなったアルゼンチン代表DFヘルマン・ペッセージャは、ベティスに欠かせない存在だ。ここまでのラ・リーガにおける合計プレータイムは630分で、FWアジョセ・ペレスに次ぐチーム2位につけている。

 飛び抜けたスタッツを残しているわけではないが、安定感ある守備を発揮し、ほとんどの試合で高評価を得ているのが現在のペッセージャだ。データサイト『Who Scored』内ではMOMに2度選出。とくに目立ったのがリーグ第8節のバレンシア戦で、キーパス2本、空中戦勝利3回、タックル成功4回と申し分ない働きを示し、3-0の勝利に貢献している。この試合の採点は驚異の「8.2」だった。

 スペイン紙『エル・デスマルケ』によると、ベティスでともにセンターバックとしてプレーするマルク・バルトラは「彼(ペッセージャ)とは何試合も一緒にプレーしているし、居心地が良い」と話している。この言葉からもピッチ内におけるペッセージャの存在の大きさがうかがえ、同選手が今季リーグ戦で唯一欠場した第5節バルセロナ戦でチームが0-5の大敗を喫したのは偶然ではないかもしれない。

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